徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

言葉の魔力ーウルトラマン1号「ふっくらう、きんたまき」でエネルギー充填!

2016-07-28 12:06:17 | 子どもの情景
学校が夏休みに入って1週間が経った。
ウルトラマン1号(小学1年生男児)は
今日も放課後クラブへ。

その朝のこと。
このところは、出かける前の30分も
かなり元気に過ごしていたが
今日は何となくごろごろしている。

月-金で放課後クラブに通っているから
疲れたのかなって思った。

そこで今日の私のセレクション。
坪田譲二 旧版「日本のむかし話[2]」(偕成社文庫 1987)
実はウルトラの母が小さい時に愛読していた。

ちょっぴり黄ばんでいたけれど、
今の1号のテイストには合うかもしれない・・・
と思って、引っ張り出してきた。

「ねえ、これ見てー。TPのお母さんがね、
1年生の時読んでいたのよ」(私)

「えっ!」(ウルトラマン1号ことTP)
といって、すぐ手に取った。

「どれ読む?」(私)
1号はじっと目次とにらめっこ。
そして「『鳥をのんだおじいさん』にする!」と言って、
32ページを開いた。

そのお話はというと・・・

畑仕事しているときに、
美しい声で鳴く鳥を
誤って飲み込んでしまった
働き者のよいおじいさん。
お腹から聴こえてくる鳥の声が
あまりに美しいので、
それを聞いた大名行列のお殿様から
日本一の歌うたいといって
金銀などの宝物をもらうことに。

一方、その話を聞いた
怠け者の悪いおじいさん。
真似して鳥が来るのを待っていた。
そこに「ふっくらう、きんたまき」と、
変な啼き方をする鳥がやってきた。
この鳥だと思ったおじいさん、
無理やりその鳥を飲み込み、
お殿様が大名行列で通るのを待った。
そして殿様の前で
「ふっくらう、きんたまき」と
お腹の中の鳥に歌わせる。
変な声を出す悪いお爺さんに
腹を立てた殿様は
うそつきの日本一だといって
おじいさんを捕まえて袋叩きに。

昔話に典型的な「よいじいさんとわるいじいさん」のお話。

ここで1号が急に元気になったのは、
「ふっくらう、きんたまき」という鳥の声。

「えっ、ふっくらう、きんたまきだって!」(TP)
「そう、ふっくらう、きんたまき!」(私)

「なんでー、あはははは、ふっくらう、きんたまきー」と
大声て言うこと数回。

「あ、もう出かける時間だよ!
今日は送ってくれなくっていいからね。
ここから(2階)一人で行くから!!」(TP)

「え、玄関までは送って行くわよー」と私。
「大丈夫、大丈夫!!」(TP)

といって、あっという間に水筒、リュック、
水泳道具をもって、放課後クラブに
出かけて行ったのでありました。
おまけに鼻歌まで歌いながら・・。

「ふっくらう、きんたまき」という言葉の
なんたる威力!

普通は大声では言わない言葉を大声で言って、
言うたびに元気になったわけで・・・。

瞬時にエネルギーが充填された
ウルトラマン1号を間近にみて、
昔話に込められた禁断の言葉の魔力に
思いをはせたのでありました。

それとも、もしかしたら
坪田譲二さんの言葉の力かもとも・・。

なんだかとっても不思議な、
朝のウルトラマン1号との一コマでした。









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