徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

朝の情景・登校前ーえっ、一人で読むの??-

2017-09-04 10:02:55 | 子どもの情景
朝、7時40分。
登校前のTP(小学2年生)。


ちょっとみれば、なんのことはない一人で読書の図。

でも、でもなのだ。
これは、私にとっては画期的な一枚!
この登校までの朝の30分弱の時間、
今まで、この時間、
彼が一人で本に読みふけったことはない。

ちょっと振り返ってみよう。

1年生になってから、学校のある日は
7時半から8時まで2階のジジババ空間で過ごす。

この居間、1年生の1学期当時は、相撲の土俵だった。
そして、プロレスのリングだった。 

それから、いつの間にかお話を作る場となり、
それを私たちジジババに語り聞かせる場となった。

気がつくと、そこは
私が彼に読み聞かせをする場に変わった。

それが、2年生の1学期の半ばあたりから、
今度は彼が私に読み聞かせをしてくれる場になった。
彼の大好きな本を繰り返し繰り返し読んでくれる。
30分に5,6冊はざらだった。

先週末まではずっとそのパターンで、
ジョン・クラッセンの帽子三部作にハマっていた様子は
前回のブログでも書いた。

今朝も、いつものように
すでに本を読んでいる彼の隣に座ろうとした。

「おばあちゃん、今日は一人で読むんだ。
『ポップ』を考えなくちゃならないしね。
だから向こうに行っていていいよ」(TP)

「『ポップ』???」(私)
「うん、図工でね」(TP)
「ふーん、そうなんだ」(私)

ポップって、なんのことだかわからなかった。
でも、「エルマーの冒険」を手にしている彼に
「それって、どういうこと??」って聞くには、
彼の集中はすごかった。

ま、それはいつかわかるだろう。

それにしても、もう一つ画期的なことは・・・、
この30分という時間が、
学校とつながる時間になったことだ。

こんなことは今までなかった。
この時間は階下の生活とも、
学校ともちょっと違った時間だったのだ。

彼は、図工の時間のことを考えていた。
今日はそこでポップをする。
その材料として手に取ったのが、
これも彼のお気に入りの「エルマーとりゅう」

それを読みながら何かを考えていた。
一人で考えることが大事だったのだ。

だから、私たちはいらない。

こうして8時になると、
「さ、いかなくっちゃ」(TP)と、
ランドセルを背負い、
首から絵の具セットをつるし、
今日も大荷物ででかけた。

本当は、日曜日の間に考えておかなくては
ならない宿題だったのかもしれない。

そんな現実を、朝の30分の彼にとっては
ちょっぴり非日常の時間に持ち込んだ。
そのときに私はいらない。

何かが変わってきた。

何が変わったのか、今の私にはわからない。
でも、もう少ししたら、きっとわかる。

どんな成長なのか、本当に楽しみだ。

それまで、私のすることは・・・、
そう、小さな特設絵本の本棚に
また、1冊、2冊、私のお気に入りを忍ばせること。



でも、それも越えていってしまう日もそう遠くない。
それまで、この朝の30分を見つめていこうって、
思いを新たにした朝でした。

子どもの成長って凄い!

でも私たち高齢者に足を突っ込んだものにだって
きっと成長はある。

小さな人たちの中に、
小さな成長の分岐点を見つけられることだって
私にとっては一つの成長かなって思ったのでした。




















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