最後の卒論発表会。
私も今年の卒業生と共に
教師稼業を卒業する。
今年の卒論の追い込みに付き合って、
脱帽したことがある。
それは卒論発表会用の
パワポ作成とプレゼンに関することだ。
このところ毎年、
発表会プレゼンの前に
二回リハーサルをすることが
恒例になっている。
発表時間は7分。
まずはともかく作ってくる。
そして、4年生のゼミのみんなの前でのプレゼン。
大抵最初はボロボロ。
7分で収まることなんてほとんどない。
それに、パワポには字がいっぱい。
さらに加えて何を言いたいかよくわからない・・・
なんていうのが標準パターン。
私はうーんと唸り、学生はシューンとなる。
なんせ持ち時間は7分。
全部を言おうとしたって無理。
だからそのなかの一番伝えたいことに
しぼってみたら? なんて言ってみる。
背景は可愛いけど、少しうるさすぎない??
とも言ったり・・・。
まあ、私としては言いたい放題。
他の学生たちも感想を言い合う。
私よりずっと演者に寄り添って、
やさしい・・・。
そんなことを人数分繰り返す。
そして、ゼミが終わる。
私はちょっと頭を抱える。
大丈夫かなって。
でもそこで気を取り直す。
毎年の例だと、次の3年のゼミ生にする
プレゼンでは大方を修正してくるからだ。
ゼミが終わっても学生たちは
何やら集まって、ああでもない、
こうでもないと話している。
それから数日後、
2回目のプレゼン。
3年生は4年生の発表内容を全く知らない。
はじめての人たちへのプレゼンということで
4年生も緊張気味。
3年生の素朴な質問に、
4年生にとっては自明のことだったりすると
かえって質問にうまく答えられない。
自分だけわかっていてもだめだって
ここで気づかされる。
そういうことはあっても、
パワポの内容自体は、
初回に比べると格段にわかりやすくなっている。
この修正力ってすごいなと
毎年思うけれど、今年もその例に漏れない。
時間もかなり短縮され、
7分前後に収まってくる。
そして3年生が帰った後、
また4年生は自分たちであーでもない、
こーでもない・・・というより、
ここはこうしたほうがいいんじゃない
というような具体的なアドバイスを
言い合っているのが聞こえてくる。
さらに本番の前に、再修正したものを
もう一度見てほしいといってくる学生もいたりする。
それを見て、またびっくり。
新しいアイデアが入っていたりするのだ。
いよいよ迎えた発表会当日。
私たちのゼミはトップバッターグループ。
トップバターなんてもう緊張するう!・・・
なんて言っていた学生の堂々としていること。
ゆっくり。大きな声だから聴きやすい。
みるとパワポはさらに進化している。
無駄は全くと言ってない。
えっ、なんでここまで進化できるの?
毎年そう思うのだけれど、
今年はその出来上がりの完成度が高かった。
私はほんのちょっと思ったことを言うだけ。
あとは、学生同士で意見を言い合い、
お互いの良い部分を貰ったりする。
その話し合いがかなりやられていたのだ。
そして、いいものにしたいという思いが、
修正するたびに高まってくるようだった。
だからプレゼン後の
彼女たちの清々しさと言ったらなかった。
そして気がついた。
それより1週間前に行った私自身の
最終講義のパワポのしょぼいことに!!
私は練習が足りなかったのだ。
それに学生のようにパワポ技術の習得に
熱心でなかった・・・。
こうして、学生は教師を越えていくんだなあ・・と
嬉しいやら、自分不甲斐なさに引退時だと悟った、
私にとっては心に残る卒論発表会だったのでした。
私も今年の卒業生と共に
教師稼業を卒業する。
今年の卒論の追い込みに付き合って、
脱帽したことがある。
それは卒論発表会用の
パワポ作成とプレゼンに関することだ。
このところ毎年、
発表会プレゼンの前に
二回リハーサルをすることが
恒例になっている。
発表時間は7分。
まずはともかく作ってくる。
そして、4年生のゼミのみんなの前でのプレゼン。
大抵最初はボロボロ。
7分で収まることなんてほとんどない。
それに、パワポには字がいっぱい。
さらに加えて何を言いたいかよくわからない・・・
なんていうのが標準パターン。
私はうーんと唸り、学生はシューンとなる。
なんせ持ち時間は7分。
全部を言おうとしたって無理。
だからそのなかの一番伝えたいことに
しぼってみたら? なんて言ってみる。
背景は可愛いけど、少しうるさすぎない??
とも言ったり・・・。
まあ、私としては言いたい放題。
他の学生たちも感想を言い合う。
私よりずっと演者に寄り添って、
やさしい・・・。
そんなことを人数分繰り返す。
そして、ゼミが終わる。
私はちょっと頭を抱える。
大丈夫かなって。
でもそこで気を取り直す。
毎年の例だと、次の3年のゼミ生にする
プレゼンでは大方を修正してくるからだ。
ゼミが終わっても学生たちは
何やら集まって、ああでもない、
こうでもないと話している。
それから数日後、
2回目のプレゼン。
3年生は4年生の発表内容を全く知らない。
はじめての人たちへのプレゼンということで
4年生も緊張気味。
3年生の素朴な質問に、
4年生にとっては自明のことだったりすると
かえって質問にうまく答えられない。
自分だけわかっていてもだめだって
ここで気づかされる。
そういうことはあっても、
パワポの内容自体は、
初回に比べると格段にわかりやすくなっている。
この修正力ってすごいなと
毎年思うけれど、今年もその例に漏れない。
時間もかなり短縮され、
7分前後に収まってくる。
そして3年生が帰った後、
また4年生は自分たちであーでもない、
こーでもない・・・というより、
ここはこうしたほうがいいんじゃない
というような具体的なアドバイスを
言い合っているのが聞こえてくる。
さらに本番の前に、再修正したものを
もう一度見てほしいといってくる学生もいたりする。
それを見て、またびっくり。
新しいアイデアが入っていたりするのだ。
いよいよ迎えた発表会当日。
私たちのゼミはトップバッターグループ。
トップバターなんてもう緊張するう!・・・
なんて言っていた学生の堂々としていること。
ゆっくり。大きな声だから聴きやすい。
みるとパワポはさらに進化している。
無駄は全くと言ってない。
えっ、なんでここまで進化できるの?
毎年そう思うのだけれど、
今年はその出来上がりの完成度が高かった。
私はほんのちょっと思ったことを言うだけ。
あとは、学生同士で意見を言い合い、
お互いの良い部分を貰ったりする。
その話し合いがかなりやられていたのだ。
そして、いいものにしたいという思いが、
修正するたびに高まってくるようだった。
だからプレゼン後の
彼女たちの清々しさと言ったらなかった。
そして気がついた。
それより1週間前に行った私自身の
最終講義のパワポのしょぼいことに!!
私は練習が足りなかったのだ。
それに学生のようにパワポ技術の習得に
熱心でなかった・・・。
こうして、学生は教師を越えていくんだなあ・・と
嬉しいやら、自分不甲斐なさに引退時だと悟った、
私にとっては心に残る卒論発表会だったのでした。