徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

イレウス体験記②-若者のチームワークって凄い!-

2017-10-24 09:53:44 | 私のデフォルト
イレウス(腸閉塞)の疑いで緊急入院。
それから4日様子を見たが、その診断が確定。
この4日間はおなかが張って苦しかった。

診断が確定したら、
やらなくてはならないことがある。

イレウス管の挿入だ。

主治医はそれが大変だら、
様子を見てなんとか
挿入しないで治るかもしれないという
可能性に賭けてくれていた。

しかしそれは夢に終わった。
その日の夕方、イレウス管挿入となった。
時間は30分から1時間くらいとのこと。
透視撮影をして中を見ながらやるとのこと。

鼻から出来れば170㎝位挿入したいとのこと。
へええ、どんなふうにやるのかな・・・。
と暢気に構えていた。

連れていかれたところ、
そこは大腸外科の透視できる装置のある部屋。
要するに挿入したものがちゃんと入っているかを
エックス線で透視できるシステム。

胃カメラや、大腸内視鏡を入れるのと同じ感じだが
ちょっぴり大掛かりな感じ。

と、そんなことを考えてキョロキョロしていると・・、
看護師さんに、
「じゃあ、鼻から麻酔を入れるので、一緒に息をして」
とか言われて、
スーッと吸って、ゴホゴホっとなった。

麻酔が効いたころを見計らって処置は始まった。
医師は2人時々3人。

鼻から入れた瞬間はさすがにアッという感じだが、
あとはスーッと入っていった。

が、それからだ。
なんせ胃を通り抜けて、
小腸まで入れようっていうのだから
長い道のりだ。
目標は1.7~1.8メートルらしい。

さて、少し入れては胃を揺すって、
入れてはおなかを揺すって・・・
という感じに私には思えた。

その揺すり方というのが尋常ではない。
揺すっているっていうか、
叩いているっていうか。

もしかしたら、叩かれると
私の神経がそこに集中するから、
グニュグニュと入っていく管から
注意はそがれることになる。

俎板の上のコイになりながら、
そんなことを考えた。

ところが、途中から入りにくくなったらしい。
私から見れば若者の医師たちが
こっちからかなあ、
いや、こっちの方が入りやすいか・・、
いや、、
というように、悩みながら、
2人で、時に3人で相談しながら
入れる角度を考えているようだ。

途中何回も写真を撮ったし、透視はされているし・・。
なんだか私は「ゴジラ」になってしまいそう!
なんて思いながらいると・・、

どうしても目標に10㎝、20㎝足りないらしい。
エックス線の被ばく量から逆算すると、
この処置は最長1時間と決まっているらしい。

もうすぐその時間になるようなのだ。

結局、少し足りないまま処置は終了した。
が、私はなんだか達成感でいっぱいの気持ちになった。

イレウス管の威力はすごい。
このおかげで、どんどんお腹の張りがとれていった。

しかし3日後、
やはり、残りの20㎝を入れたいということで、
また、透視撮影室で俎板の上のコイに。

ここでも3人の若者医師たちのチームワークで、
入りにくくくねくね曲がっている私の小腸を
だましだまし、なんとか、
これも1時間かかって達成された。

このおかげで以後順調にお腹の張りはすべてなくなり、
挿入から8日でイレウス管を抜くことができた。

絶食終了。
これからゆっくり口から食べる修行が始まった。

なかなかうまく前に進んでくれなかった
私のイレウス管。
それを何とか入れようと角度を検討したり、
なんやかやとその若い医師たちは話し合い、
知恵を出し合いやっていた。

その様がなんとも気持ちよかった。
レントゲン技師に対する態度も丁寧で、
医師に時々ある高慢ちきさは微塵もなく、
ひたすら一生懸命、今の仕事に向き合っている感じ。

彼らは大腸外科が専門。

私の主治医は婦人科だが、
この腸閉塞が治まるまでは、
大腸外科が担当となる。

それは、緊急入院した直後に、
婦人科、大腸外科、感染症科の
連携治療対象となったのだった。

その連携が、アッという間にできるところにびっくりした。

さらに麻酔はほぼなしの状況での処置だったので、
若い医師たちのチームワークの良さというか、
徹底的に話しながらやる様子を
自分を提供してではあったけれど、
間近に観察できたことは、とても面白かった。

この医師たちが、このままスクスク
柔軟な人間関係力を持ちながら育っていくことを
なんだか心から祈ってしまった
イレウス管挿入体験なのでした。





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