徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

憧れの園訪問ー子どもたちと先生のコラボってすごいな!-

2018-02-02 19:21:24 | 子どもの情景
1月の末、寒さをぬって、
卒業生、3年生、4年生の総勢10人で、
中部地方にある子ども園を訪れた。

学生たちと私は修学旅行のように
はしゃいで新幹線に乗り、
名古屋から乗り換えてその園に向かった。

卒業生と学生はみんな保育者だったり、
保育者を目指している。

一日目は午後から伺って
大まかな見学をさせていただいた。
そして夜は名物「手羽先」に舌つづみを打ち、
幸せな気持ちになって、次の日を迎えた。

その日、園長先生の配慮で、
学生たちは思い思いの年齢の保育室に入れていただいた。

いくばくかの時間が経ち、ふと見ると、
見学しているはずの学生が、
いつの間にか子どもたちと園庭を駆け回っている。

そうか、若い人はやっぱり
力溢れる子どもたちに呼ばれるのだ!

この日の朝は氷点下の気温。
園のあちこちに氷が張っていた。

子どもたちはこの氷を見逃さない。
さっそく料理の材料になる。




冷たい!寒い!なんて言葉は
子どもたちの辞書にはないのだ。

そうだ、私たちだってそうだった!!
いくら手が真っ赤になったって、
みずかめに張った氷を割ったっけ。

キラキラ光る氷は綺麗だったなあ・・。
そんなにキラキラ光るものは他にない。
だから宝物。
そんな時代があったことを
子どもたちが遊んでいる氷を見て思い出した。

さて、今の私はといえば、
外に出ても寒くないように
コロコロに着込んで保育室を見学して回る。

丁度季節は節分を控えている。
園内はオニだらけ。
といっても、よくある幼稚園や保育園のように
一斉に描かされた「オニ」の絵とは一味も二味も違う。
なんたって、みんな違うのだ。
その一端をご覧ください。

4歳児クラスには

       4歳児 オニ


       4歳児 オニ


       4歳児 オニ

5歳児クラスには

       5歳児 オニ


       5歳児 オニ

なんともはや面白い。
4歳児は4歳児らしく、5歳児は5歳児らしい。


その子らしさと、その年齢らしさに加えて、
それを支える先生たちの
細やかな配慮があるってことが一目瞭然。

そこで5歳児のクラスに入ってみた。
そこでは「じごくのそうべい」(田島征彦作・絵)の
パネルシアターを先生と子どもたちが楽しんでいた。


(園より提供していただいた別日のパネルシアターを楽しむ風景)


  田島征彦「じごくのそうべい」 童心社

先生と2,3人の子どもたちが台本をよみ、
パネルのところには2人の子どもが
場面に合わせて登場人物や背景を
貼ったり剥がしたり。

それを見ている観客の子どもたちもいれば、
他の遊びをしながら
耳だけそばだてている子どもたちもいる。

ふーん、もしかしたら生活発表会に
このパネルシアターをやるのかなと思った。

ところが、ところが・・・、

そのあと先生にお話を伺ったら、
「いえいえ、生活発表会の時は
パネルシアターではなくて、
人間劇でやるんです」とのこと。

わーすごい、そうなんだ、
と思ってクラスの中を見回すと、
ここにも「オニ」の絵がいっぱい。
それも一つとして同じ絵がない。
だからみていて飽きない。

またまた先生に伺ったら、
「じごくのそうべい」に決めたのは
子どもたちが読み込んでいた絵本などの中から
いくつかをピックアップして
どれがいいかなあと子どもたちに聞いたそう。
女の子たちのなかにはこの「じごくのそうべい」に
反対する子どもたちもいたそうだが、
結局最終的には、この本の内容に決まった。

そして「仕込み」が始まった。

仕込みと言っても「じごくのそうべい」は
もともと子どもたちが決めたもの。
知らない子どもはいないのだ。

パネルシアターに貼る登場人物を作ったり、
遊びの中でやってみたり。

そんなことを繰り返して、
読むこととパネルに貼ることを
同一人物がやるのは難しいとわかった。

そして読む人、貼る人に分かれて
先生と一緒に楽しみながらの練習。

こうして子どもたちは
どの場面のセリフだって
お話のイメージと一緒に自分のものにする。

そして人間劇、つまり劇が生まれる。
「私としては生活発表会にむけてのことなので、
焦らないわけではないけれど、
できるだけ自然に子どもたちと作っていきたい」
とは先生の言。

まさにボトムアップの劇ということになる。

このこども園、先生が子どもたちと一緒に
よく遊んでいる。
そういう土台の上に、ボトムアップ劇が生まれるのだろう。

こんな先生と子どもの姿を
一緒に来た学生たちに直接触れてほしいと
願った今回の園訪問だったのでした。















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2 コメント

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Unknown (ururu)
2018-02-05 12:30:47
子どもの絵って、素晴らしいですねぇ!!!!!
ただただ、感動、です☆
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あかね雲 (Unknown)
2018-02-05 21:23:05
ururuさま
子どもの絵は本当に面白いです!
私は虜になっています。
でも、その裏には先生たちの地味な努力があります。子どたちが自分らしく表現できるようにっていう。
面白がってくださって本当に嬉しいです。
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