(昨日からのつづき)
さて、いよいよトマトです。トマトという片仮名の季題、蕃茄などと漢字にすると実感がわかず、やはりトマトはトマトとして詠むしかない。
冷たい井戸水に浮かべたトマト、輪切りにしたトマトの断面など、さまざまな情景を想起するなかで、晩夏の青空に、真っ赤に熟れたトマトが浮かんでいる光景をイメージしてみました。この景色は心が弾むようで、溢れるエネルギーを十七文字の世界に注ぎ込むことができました。
この句は選者のひとりによって特選となりました。
群青の 空に向かって トマト喰う 白竜子
(つづく)
さて、いよいよトマトです。トマトという片仮名の季題、蕃茄などと漢字にすると実感がわかず、やはりトマトはトマトとして詠むしかない。
冷たい井戸水に浮かべたトマト、輪切りにしたトマトの断面など、さまざまな情景を想起するなかで、晩夏の青空に、真っ赤に熟れたトマトが浮かんでいる光景をイメージしてみました。この景色は心が弾むようで、溢れるエネルギーを十七文字の世界に注ぎ込むことができました。
この句は選者のひとりによって特選となりました。
群青の 空に向かって トマト喰う 白竜子
(つづく)