2020@TOKYO

音楽、文学、映画、演劇、絵画、写真…、さまざまなアートシーンを駆けめぐるブログ。

■八月句会(その四)

2009-08-11 | ■俳句
(昨日からのつづき)

  さて、いよいよトマトです。トマトという片仮名の季題、蕃茄などと漢字にすると実感がわかず、やはりトマトはトマトとして詠むしかない。

  冷たい井戸水に浮かべたトマト、輪切りにしたトマトの断面など、さまざまな情景を想起するなかで、晩夏の青空に、真っ赤に熟れたトマトが浮かんでいる光景をイメージしてみました。この景色は心が弾むようで、溢れるエネルギーを十七文字の世界に注ぎ込むことができました。

  この句は選者のひとりによって特選となりました。

  群青の 空に向かって トマト喰う   白竜子

(つづく)

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