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りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

逃げ場所。

2025-03-23 | 家族
春休みで帰省していた息子が、今日、大学へ戻っていった。

今朝、起床した時から明らかに憂鬱そうな空気を全身から漂わせていたので、それとなく尋ねてみたら、



「戻りたくないなぁ・・・」



今回は2週間ほどの帰省だったのだけれど、その間、毎晩のように地元に残っている同級生たちと遊んでいた。

20歳過ぎの男同士の友達だ。
そりゃあ、毎夜楽しい時間を過ごしたのだろう。

しかし息子曰く、戻りたくない理由はそれだけではないらしい。

向こうに戻ったら、すぐに厄介な問題と対峙しなければならないそうだ。

その問題の詳細は割愛するけれど、その話を聞いたワタシは、父親として・・・というよりは、一人の大人として自分なりの考えを息子には伝えたのだけど、それを彼がすんなりと理解してくれたかどうか・・・。

まぁ、学生といえども20歳を超えた男。

最後は自分で決断して、決めたら迷わずその道を進めばいい。



          ◆



大学進学のために家を出て3年。

行きたくて仕方がなかった大学がある場所なのに、そこに〈戻りたくない〉という気持ちになるのは、見方を変えれば、そこに息子の〈現実〉があるからなのだろう。

それは、楽しいことも煩わしいことも全部ひっくるめて、彼の〈生活〉や〈日常〉が、その場所にしっかりと根を張った証拠なのだと思う。

その一方で、実家のある〈こちら〉には、もう〈現実〉がなく、あるモノと言えば〈思い出〉だけ。

だからそのぶん、何も考えずに昔の友達とただただ楽しい時間を過ごせるのだろう。

人生において、そういう場所を持てることがいったいどれだけ幸せなことなのか、彼は分かっているのだろうか・・・😅

まぁ、いい。そんなことは。

もう〈思い出〉しか残っていないここは、お前にとっての〈逃げ場所〉だ。

辛くて、しんどくて、どうしようもなくなった時には、いつでも帰ってくればいい。

お前の部屋は、これからもそのままにしておくから。

自分に負けるなよ。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (c-she-c)
2025-03-25 20:10:20
我が子にも通ずる熱いお言葉です☺️
私たち親世代でも、どこか逃げ場を作って
どんなことも越えられてきたような気がします。
ようやく20歳、
親はいつでも子どものままで、でも、現実は1人の立派な大人をしなくちゃならなく、
安心できる場所を温めておきたいですね。
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Unknown (りきる)
2025-03-25 21:20:53
c-she-cさん
ありがとうございます😊
〈可愛い子には旅をさせろ〉とは、こういうことを言うのだろうな…と今さながら実感しています。
楽しいことも辛いことも成功も失敗も、どんなことも存分に経験できるのが20代の特権だと思うので、とにかく思い切り〈今の自分〉を謳歌してもらいたいです👍
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