りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

免許、取ろうよ。

2013-07-05 | Weblog
クルマが大好きなのである。

小学生の頃スーパーカーブームの直撃を受けた世代だし、マンガ「サーキットの狼」は今も全巻持っているし、
愛車のTwinは今年で10年落ちになるけど、カスタマイズしまくりで自分でも呆れてしまうほどピッカピカだ。
そんなワタシであったが、仕事の中で今まで一度もしたことがない事があった。

それが、クルマのラッピングのデザイン。

バスなどの公共交通に施す広告デザインは何度もしたことがあるのだが、いわゆる普通自動車のラッピングは、
恥ずかしながら今まで未経験の仕事だったのだ。

早春、長年お世話になっているクライアントの自動車学校から依頼があった。
その依頼を受けた時、新人の頃のように“オレに出来るのか?”という不安な思いがよぎりつつも、“ヨッシャー!”と
心の中で手を突き上げて叫んでいるもう一人の自分がいた。

さっそく、取りかかった。
何案も何案もデザインを起こした。

しかし。

力が入ってしまったのだろうか。
いや、入り過ぎた、というべきか。
いくらデザインを提案しても、クライアントは、いい顔をしてくれなかった。
振り返ってみると、どうもワタシは、“奇抜で斬新な、他の自動車学校とは違う、個性的なラッピング”という
突飛なデザインばかりを追っかけていたようだ。
こういうのを“木を見て森を見ない”と言うのだろう。
社会に出たての新人がよく陥るパターンじゃないか。
ホントに、恥ずかしい・・・。

その後、数回のプレゼンテーションを経て、なんとかデザインが決まり、そして今月、新しい教習車がお披露目になった。

今回のこの仕事に関わった人間にしか分からないが、当初提案していたデザイン案に比べれば、かなりおとなしく緩やかな
デザインになった。
しかし冷静に見ると、教習コースの近くに大きな川が流れ、そこからそよぐ風が心地よい、自然に囲まれた自動車学校の
イメージによく似合っていると思う。
何よりも、クライアントにとても喜んでいただけたことが、ワタシにとっては一番の勲章だ。

昨今は、自動車免許を取得しない若者が増えているらしい。
様々な要因が重なって、以前ほど自動車そのものに魅力や価値観が見出せなくなっていることが理由のようだ。
最近、自動車メーカーが自社のクルマのCMだけでなく、免許取得を啓発するようなCMを制作しているのも、それらと
全く無関係ではないのだろう。

このブログを読んでくださっている広島県東部の若者のみなさん、新しいラッピングになった教習車で免許を取らないか?

ホントにクルマは、楽しいよ。
コメント (2)
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