りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

おにぎり、食べたいんだな。

2012-05-28 | Weblog
昨日は午後から、ふくやま美術館へ「山下清展」へ行ってきました。

例に漏れず、ボクはTVドラマ「裸の大将」で山下清を知った世代。
だから、どうしてもあの半ズボンにランニングで全国を放浪するイメージが強く、
どれだけすごい画家だったのかを知ったのは、広告の仕事をするようになってから。

あの細やかで淡い貼り絵の数々が、肉眼で見られるなんて滅多にないこと。
午前中、息子との釣りで少々バテ気味でしたが、老体に鞭打って行きました(笑)

会場に着くと、ものすごい人・人・人。

今までも何度もこの美術館には足を運んだけど、受付に行列ができている風景は
初めて見ました。
会場内も、ものすごい人・人・人。
順路通りに進もうにも、先がつかえてなかなか前に進まない・・・(-_-:)
ほとんどわけが分からないまま一緒について来た息子は、この人ゴミに辟易した
ようで会場に入るや否や、早くもダウン onz
早く出たがる息子は妻に任せ、ボクは娘と一緒にゆっくりと観てまわりました。

山下清のスゴいところは、何と言っても、その記憶力だと思う。

放浪の旅で見た風景をその場でスケッチするのではなく、施設に帰宅後、記憶だけ
を頼りに描いていたわけで。
以前からそのことは知ってはいたけど、いざ、そうやって描いた一連の作品を目の前で
観ると、思わず鳥肌が立つほど。
代表作の「長岡の花火」はため息が出るほど本当に繊細な作品で、職人技と言っても
過言ではない絵だった。
見方によっては稚拙な絵に見えないわけではないけど、誰にも教わらず、どこにも
属さず、たった独りで自分の世界を創り、それが世間に認められたというのは、
やはり偉大なことだと思う。
もっとも、本人は、そんなことにはあまり関心はなかったのかもしれないけど(笑)

美術部の娘は、山下清という人物の予備知識はほとんどない状態で、今回の展覧会に
行きました。
会場に入るまで、演歌歌手だと思っていたらしい(笑)
しかし、会場の数々の作品を目にしたとたん、釘付けのような状態になっていました。
彼女が何を感じたのかは、まだ分かりませんが。
もっとも、娘自身も自分がそこから何を感じ取ったのかを整然と理解するには、もう
しばらく時間がかかることでしょう。
コメント
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