りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

ゆ~こさん。

2009-12-20 | Weblog
昨日、徳島からゆ~こさんが遊びに来てくれた。
正確には、広島の友人のところへ行く途中に寄ってくれたのだ。

ゆ~こさん。
前に勤めていた広告会社の先輩。
ゆ~こさん。
当時、その会社のみんなの華。憧れ。アイドル。
ゆ~こさん。
僕にデザインのノウハウを教えてくれた故S先輩の奥さん・・・。

2年ぶりの再会だった。
ゆ~こさんは、相変わらず明るくて可愛くて素敵な年齢の重ね方をしていた。
僕らは港の海が見えるレストランで一緒にランチを食べた。

2年前は、僕が徳島のご自宅へ行った。
S先輩に、会うために。
その年の夏に、39年という、あまりにも早い一生を駆け抜けた
S先輩に、お線香をあげさせていただくために・・・。
アンジュナ(HN)という、僕と同期だった女性と一緒にお邪魔し、
僕ら3人は、S先輩のご仏前を前にして泣きに泣いた。

しかし昨日の僕にもゆ~こさんにも、涙はなかった。
苦手なナイフ&フォークのコース料理を食べながら、
ひたすらお互いのことを語り合った。
仕事、生き方、遊び、過去、現在、未来・・・etc.

ゆ~こさんはS先輩の逝去後、S先輩が起業したデザイン事務所を
引き継いだ。
何人かの社員を有する、どこから見ても立派な企業である。
僕の知っているゆ~こさんは、可愛くて男が支えてあげないと、
今にポキンと折れそうなか弱い女性だった・・・はず(笑)
でも、昨日食事をしながら色んな話をしたゆ~こさんは、
強い意志を持ち、未来をしっかり見据えた大人の女性だった。

15年前、20代前半を一緒に働いていた会社のアイドル・ゆ~こさんは、
もうそこにはいなかった。

午後3時前、レストランを出た。
海岸通りを歩く。
「あ、ちょっと待って」と、突然ゆ~こさんがそう言った。
ゆ~こさんは、片手に一眼レフのカメラを持っていた。
彼女は、会社経営者であり、アートディレクターーであり、
デザイナーであると同時に、カメラマンでもあるのだ。
一緒に働いていた頃は、そんな側面は何ひとつ持っていなかった。
話を聞けば、すべてS先輩と結婚した後に習得したという。
まさに、スーパーウーマンだ(笑)

ゆ~こさんがカメラを構える。
てっきり、初冬の港の風景を撮るのだと思い込んでいたが、違った。
彼女のカメラは海岸通りの街灯に向けられた。

「こういうのが、いいよね」

シャッターを押した後、彼女は微笑みながらそう言った。
いい。
たしかに、いい。
他人と違う視点を持つことは、生きてゆくためにこれから絶対に
必要な才能のひとつだと思う。

僕とゆ~こさんは、そのまま海岸通りを歩いて駐車場に行き、
またの再会を約束して、それぞれの車に乗って、別れた。

TOPの写真は、ゆ~こさんのブログから拝借した彼女が撮った写真。
(もちろん、彼女の承諾済み)
好奇心と探求心と、そしてS先輩の遺志を継いで一所懸命かつ、
楽しく生きている、ゆ~こさん。
彼女のような女性が知り合いにいることを、僕は誇りに思いたい。

ゆ~こさんのブログ↓
http://blog.goo.ne.jp/sugarlessyou
コメント
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