アスペルガー症候群・ひろとの不思議な毎日・2

アスペルガー症候群と診断を受け1年6か月間不登校も経験した息子(15歳・高校1年生)との楽しい&不思議な毎日を綴ります。

体育の授業

2009-03-12 19:35:23 | アスペルガー
昨日、息子は大胆なほどの膝に擦り傷を作ってきました
本日も座ったり、立ったりするときには膝を曲げないように慎重に動作しています。

息子が「体育の授業でサッカーしているんだけれど、シュートしようと思ってた瞬間に相手チームの人が阻止してその時にコケタ。それで、こんなに擦りむけたんだ。」と教えてくれました。

体育というと息子は現在は当たり前のように体操着に着替えて、クラスのみんなと同じようにチーム分けの中にも入り授業を受けているようです。

当たり前のこと・・・と思いますが。

息子には当たり前ではありませんでした。
低学年のころは、体操着に着替えることがまずありませんでした
気が向くと、(自分が興味を示すと)一生懸命に参加もしていましたが、興味がないと、ひとり離れて校庭の遊具で遊んでいたり。
毎回、そんな感じでした。

運動会の時に体操着を着ていると「ひろ君、今日は体操着に着替えられてすごいですね。」と学校の先生方から母は言われていました。

そんな息子が5年生になって、毎回体操着に着替えて体育の授業に参加しているそうです
チームプレーの、サッカーやバスケも交じることが出来て

数日、「今日は僕がいるチームが勝ったよ。」とか「やっぱりサッカークラブでキャプテンしている○○がいるチームにはかなわないんだよね。」とか教えてくれています。
母が「ひろもシュート決めたりするの?」と聞いたら「僕は決めないよ。」「じゃあ、アシストしてるの?」と聞くと「アシストもしてないよ。」って
何してるんだろう・・・。
けれど学校に行く前に「今日もサッカーなんだ。走ってくるよ。」って言っているのではいると思います。

息子には当たり前のことが当たり前ではないことがたくさんありました。
授業に参加することも当たり前ではない状態でした。

それが5年生になってからは自分から色々なことを「当たり前だから。」と言って出来るようになってきました。

母は、あの低学年の時の状態がずっと続いて行くのだと思っていました。
けれど、変化するものなんだって実感しています。
親の会の先輩ママやドクターに「大丈夫。成長するから。」と言われていましたが、息子はあのままだと思っていました。
現在は、みんなが言ってくれたことってこういうことだったんだと気付きました。


なので、現在大変だなと思っている方がこのブログを覗いてくださっていたら「大丈夫なんだよ。」って思っていただきたいな~と母は感じています。

そのためには、周りの支援も必要だし、親も一緒に寄り添って過ごしていくこともとても大事だと思います。

みなさんが「あのころは大変だったけど・・・。」って過去形で話せるときが来るといいな~と母は思っています