アスペルガー症候群・ひろとの不思議な毎日・2

アスペルガー症候群と診断を受け1年6か月間不登校も経験した息子(15歳・高校1年生)との楽しい&不思議な毎日を綴ります。

息子の気持ちがわかりました。

2009-03-09 19:49:03 | 不登校
今日、学童に迎えに行ったら「母さん、見て。」と上機嫌な息子。
何かなと思ったら「けん玉」でした

今まではイマイチだったのですが、学童では「けん玉」「卓球」ブーム。
見ていたら、まん中の棒にも玉を入れられるようになっていました
学童では、この「けん玉」や「ベイゴマ」など、昔ながらの遊びもたくさん教わって、ゲームばかりの世の中ですが他のこういうことでも楽しく遊べて過ごせるので良いことだなと母は感じています


話は変わりますが・・・。

昨日、tvを見ていたら不登校だった子がどう立ち直っていったか・・・という番組をやっていました。
息子がはじめに真剣なまなざしでtvを見ていて母も気付いたのですが。
この方は現在、大学生になっていて学生生活を過ごせるようになっています。
中学校の2年間不登校を経験していました。
いじめが原因で学校に行けなくなって親に話をして。
親が学校に話に行ったら「いじめられたという証拠はあるのですか」と逆に学校から言われてしまって。
どうにもならない状況に・・・。

この子の転機・・・。
その中学校の校長先生が代わったことでした。
新校長先生はすぐに毎日、その子の家に足を運んで。
その後、「学校に来られる。」という質問。
「保健室はどう。」って。
「無理。そこは他の生徒が来るから。」「どこなら通える」「誰にも会わないところ」という会話をしていました。
校長室に通いはじめ(行き帰りはお母さんがみんなと会わない時間を見つけて)
そこで学習をして高校受験をして・・・。

こんな内容でした。

息子、同じようで番組を見ているのが辛いかなと思いましたが、あまりに真剣に見ていたのでそのままに。

今まで不登校のころの息子の気持ちを息子の口からは聞いたことがありませんでした。

この番組を見て、息子がコメントをしていた人の言葉に「この人いい事言ってるね。僕もこの人が言ってくれた気持ちだったんだ。」と話してくれました。

コメントは「不登校から一歩前に踏み出す勇気は並大抵のことではなかったと思う。すごいエネルギーと勇気がいることだったと思います。素敵な校長先生との出会いがあって本当に良かった。」と言う言葉でした。

僕も勇気がたくさんいる状態だったよ・・・今の校長先生や担任の先生に出会えてよかった。学校にまた通えるようになったから。
先生たちが僕に会いに来てくれたことも、とっても嬉しかったんだよ。・・・と。

母も「本当にいっぱいの勇気がひろには必要だったんだね。えらかったね。でもそのお陰で素敵な校長先生や担任の先生に巡り合えたんだから・・・。よかったよね。」と伝えました。

息子も「うん。うん。そうだね。」と。

辛かったこと・・・。
やっと言葉にできた息子。
ひとりで抱えていた辛さを母に話せるようになって・・・。
息子の気持ちも聞くことが出来て。

この番組の最後に、ご本人の方が「今、不登校になっている子にこういう体験をした人がいるということを番組を通して知っていただければ一歩踏み出すきっかけになると思いました。」と言っていました。

不登校中の子と学校関係者の方がたくさん見ていてくれたらと思える番組でした。

現在の息子は、何事もなかったように毎日学校に通えています。
毎日、学校に通えていることだけで、母は幸せです