今回帰省して大いに驚いたのが、ランニングする人と自転車を乗る人が相当増えたことだ。
20年前に走ってるなんて部活動の生徒か、一部のランニング愛好者ぐらいだった。でも今回はどの都市でも、朝でも晩でもとにかく走っている人をたくさん見かけた。マラソンは本当にブームなんだな~。
週末の東京も、早朝にカッコいいファッションで颯爽と自転車を飛ばしているお兄さんを見かけた。
LAでは週末集団で自転車をかっ飛ばすグループを日常的に目にするけれど、そのうち東京でもそういう集団が現れる日もそう遠くないのではないだろうか。
ところで、1週間遅れで私たちに合流したぞな夫。
以前から松山は自転車があればどこでも行けるとお気に入りだ。ずっと母のママチャリに乗って、市内を徘徊していた彼だが、今回、松山を出発する二日前に中古のクロスバイクを買ってしまった。
友人とある場所で別れて、そこから電停やバス乗り場を探すため、猛暑の中私たちは歩き始めた。旧道をてくてく歩いていると小さな自転車屋さんがここそこにある。そこに彼は必ず入るのだ。
(もうどうでもいいよ)と私は嫌々入った。
入って中の自転車を見て、店主と話して出る。そんなことをいつもしている。
そもそも自転車屋さんを持つという事自体、オーナーは自転車好きだから会話が弾む事が楽しいらしい。
この日、2軒目の自転車屋さんに入った時、彼の目に中古のクロスバイクが入った。
なーんてことはない、どこにでもある小汚くて古い自転車屋さんだ。
店に入ってぞな夫はおばちゃんと話し始めた。
おばちゃんは、
「これは中古なんだけど新中古車みないなもんなんですよ。売り手が電気自転車を買ったからこれを委託で売りたいって言ってるんですよ。3万円でいいです。」
と言った。
すると、ぞな夫は迷わず、
「3万円? 本当? じゃ、買います。」
と、即決してしまった。
「え~?!いいの~?!?!?!?
あさってもうここ出るんだよ~。」
と、言うと、
「1台ぐらい松山に置いておけばいい。」という。彼が帰省した時(って私の実家だが)、これ1台あるとどこにでも行けるからという。
まあ、いいけど。
自転車登録もすべてその場で済ませて、保険料も1000円払った。
宝物をゲットしたぞな夫はもう超ご機嫌である。
この決断、外人さんやな~。
そして、夫は嬉々として自転車にまたがって帰った。
私は、「歩きたいから」と言って、てくてく歩いて帰宅した。
帰宅途中先に帰ったはずのぞな夫と町中で会った。
「ギアがおかしいからもう一回自転車屋さん行ってくる。」
とまた引き返していた。
「あ、そう。ご自由に。」と、別れて、また歩き続けた。1時間ぐらいかかったけど、地元の地理をほとんどわかっていない私としてはちょっとした猛暑ウオーキングである。着ている洋服も汗でドロドロである。もうやけくそ。どこまでも歩いたるねんっ!
自転車を得たぞな夫は、その日と翌日、狂ったように市内と市外を自転車で走り始めた。
私や家族でも自転車では行った事がない場所を開拓し、周囲を驚かせていた。周囲の驚きを楽しむようにまた遠出するぞな夫。何なんだ、この人は・・・
そして、
「今度しまなみ街道走ろうよ~」
とか、
「松山から徳島までどのぐらいかかるかなあ~」
とか、言い始めた。
来年、羽田から自転車で帰省するとか言わなきゃいいけど・・・・・。それだけはご勘弁を~。
後でわかったことだが、ぞな夫が自転車を買った自転車屋さんの店主は、ボランティアで近所の小学校に出向き、放置自転車の修理法を子供たちに教え、修理済みの自転車をモザンビークに送る活動をしているそうだ。モザンビークに渡った自転車は、銃と交換され少しでも武器を減らそうという目的らしい。
こんな小さな自転車屋さんがそんな活動をしているなんて、すごい! ちょっと感動してしまった。
どの自転車屋さんでも良かった訳だが、たまたまこういうお店に寄ったという事は、何かに導かれたのであろうか。
いや、たまたまでしょう
20年前に走ってるなんて部活動の生徒か、一部のランニング愛好者ぐらいだった。でも今回はどの都市でも、朝でも晩でもとにかく走っている人をたくさん見かけた。マラソンは本当にブームなんだな~。
週末の東京も、早朝にカッコいいファッションで颯爽と自転車を飛ばしているお兄さんを見かけた。
LAでは週末集団で自転車をかっ飛ばすグループを日常的に目にするけれど、そのうち東京でもそういう集団が現れる日もそう遠くないのではないだろうか。
ところで、1週間遅れで私たちに合流したぞな夫。
以前から松山は自転車があればどこでも行けるとお気に入りだ。ずっと母のママチャリに乗って、市内を徘徊していた彼だが、今回、松山を出発する二日前に中古のクロスバイクを買ってしまった。
友人とある場所で別れて、そこから電停やバス乗り場を探すため、猛暑の中私たちは歩き始めた。旧道をてくてく歩いていると小さな自転車屋さんがここそこにある。そこに彼は必ず入るのだ。
(もうどうでもいいよ)と私は嫌々入った。
入って中の自転車を見て、店主と話して出る。そんなことをいつもしている。
そもそも自転車屋さんを持つという事自体、オーナーは自転車好きだから会話が弾む事が楽しいらしい。
この日、2軒目の自転車屋さんに入った時、彼の目に中古のクロスバイクが入った。
なーんてことはない、どこにでもある小汚くて古い自転車屋さんだ。
店に入ってぞな夫はおばちゃんと話し始めた。
おばちゃんは、
「これは中古なんだけど新中古車みないなもんなんですよ。売り手が電気自転車を買ったからこれを委託で売りたいって言ってるんですよ。3万円でいいです。」
と言った。
すると、ぞな夫は迷わず、
「3万円? 本当? じゃ、買います。」
と、即決してしまった。
「え~?!いいの~?!?!?!?

と、言うと、
「1台ぐらい松山に置いておけばいい。」という。彼が帰省した時(って私の実家だが)、これ1台あるとどこにでも行けるからという。
まあ、いいけど。

自転車登録もすべてその場で済ませて、保険料も1000円払った。
宝物をゲットしたぞな夫はもう超ご機嫌である。
この決断、外人さんやな~。
そして、夫は嬉々として自転車にまたがって帰った。
私は、「歩きたいから」と言って、てくてく歩いて帰宅した。
帰宅途中先に帰ったはずのぞな夫と町中で会った。
「ギアがおかしいからもう一回自転車屋さん行ってくる。」
とまた引き返していた。
「あ、そう。ご自由に。」と、別れて、また歩き続けた。1時間ぐらいかかったけど、地元の地理をほとんどわかっていない私としてはちょっとした猛暑ウオーキングである。着ている洋服も汗でドロドロである。もうやけくそ。どこまでも歩いたるねんっ!
自転車を得たぞな夫は、その日と翌日、狂ったように市内と市外を自転車で走り始めた。
私や家族でも自転車では行った事がない場所を開拓し、周囲を驚かせていた。周囲の驚きを楽しむようにまた遠出するぞな夫。何なんだ、この人は・・・

そして、
「今度しまなみ街道走ろうよ~」
とか、
「松山から徳島までどのぐらいかかるかなあ~」
とか、言い始めた。
来年、羽田から自転車で帰省するとか言わなきゃいいけど・・・・・。それだけはご勘弁を~。
後でわかったことだが、ぞな夫が自転車を買った自転車屋さんの店主は、ボランティアで近所の小学校に出向き、放置自転車の修理法を子供たちに教え、修理済みの自転車をモザンビークに送る活動をしているそうだ。モザンビークに渡った自転車は、銃と交換され少しでも武器を減らそうという目的らしい。
こんな小さな自転車屋さんがそんな活動をしているなんて、すごい! ちょっと感動してしまった。
どの自転車屋さんでも良かった訳だが、たまたまこういうお店に寄ったという事は、何かに導かれたのであろうか。
いや、たまたまでしょう

モザンビークの自転車も、きっと店主のおじさんは小さな事から自分の出来る事をしようって始めた事なんだと思うのです。大金使わなくても、ちょっとした労力で人の為になるんだなあと実感した出来事でした。
私もそれ、感じました。いいこと、いいこと!
モザンビークに自転車を送る自転車屋さん…すごい…。人のためにいろいろなことができるんだ!私はまだまだ何もしてませんな。一生のうち、何ができるかな。(とみんなが考えて行動したら、世の中からどれだけ不幸なことが減るだろう…。)