ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

恥の多い生涯を送ってきました

2007年08月22日 22時07分45秒 | フィクション
太宰「人間失格」、人気漫画家の表紙にしたら売れて売れて
8月18日6時43分配信 読売新聞

 太宰治の代表作「人間失格」の表紙を、漫画「DEATH NOTE(デスノート)」で知られる人気漫画家、小畑健さんのイラストにした集英社文庫の新装版が6月末の発行以来、約1か月半で7万5000部、古典的文学作品としては異例の売れ行きとなっている。

 「恥の多い生涯を送ってきました」という文章で知られる「人間失格」は、太宰が自殺する1948年(昭和23年)に発表された自伝的小説。生きることの苦悩を見つめた小説には若い世代のファンが多く、52年初版の新潮文庫は602万5000部と夏目漱石「こころ」と並ぶ大ベストセラー。90年初版の集英社文庫でも40万部を超えている。

 従来の表紙は抽象画だったが、編集部は、「いかにも名作」という路線からの脱却を目指して小畑さんに表紙絵を依頼。新装版は、「デスノート」の主人公・月(ライト)を思わせる学生服姿の男の子が不敵な顔で座るデザインとなった。



以下、Wikiの「走れメロス」から抜粋。

ネタ元:
懇意にしていた熱海の村上旅館に太宰が入り浸っていつまでも戻らないので、奥さんが
「きっと良くない生活をしているのでは...」
と心配し、太宰の友人である壇一雄に
「様子を見て来て欲しい」
とお願いする。

往復の交通費と宿代等を持たされ熱海に向かった壇を太宰は大歓迎。
壇を引き止めて連日飲み歩き、とうとう預かってきたお金を全て使いきってしまう。

呑み代や宿代も溜まってきたところで、
壇を人質にと説得し太宰は東京にいる井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまう。

数日待ってもいっこうに音沙汰もない太宰にしびれを切らした壇は
宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、
井伏のもとに駆けつけると二人はのん気に将棋を指していた。

激怒しかけた壇に、
今まで散々面倒をかけてきた井伏に
借金の申し出のタイミングがつかめずにいた太宰は
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」
と言ったという。

後日、発表された『走れメロス』を読んだ壇は
「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた」
と書き残している。

ワロタ。

良くまあヌケヌケと書いたもんだ→走れメロス

走れメロスが1940年で、
この「元ネタ」がその年の出来事と仮定すると
彼らの年齢は以下の如しである。

太宰治  31
壇一雄  28
井伏鱒二 42

ちなみに……

やっぱり壇一雄は記録魔だな。かなりヤバイ→梅さんと壇一雄

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6 コメント

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う~ん (SHOKO)
2007-08-23 03:56:30
やっぱりDEATH NOTE効果でしょうか??

ちなみにTVでDEATH NOTEを見ましたが
漫画のほうが面白かったと思うのはSHOKOだけでしょうか?
漫画でのあの計算高いトコとか、駆け引き、ドキドキ感が実写では薄かった・・・気がする。

あぁ、人間失格と全然違う話になっている。
ま、いっか。
そんな自分です。
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二人ともただの不良オヤジだよ (F本)
2007-08-23 06:53:10
 こういったはちゃめちゃな体験を才能のある人が書くと名作になるちゅうことですか。
 しかし昔の文豪と呼ばれた作家は私小説が多く、家族、親戚はいい迷惑だったでしょうね。

 壇先生の作品読んだ事ありませんが、「壇流クッキング」は今でも料理の参考に時々読み返しています。
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私も (mamaさん)
2007-08-23 09:13:38
壇晴子さんの料理本が一番好き。舅仕込みだから美味しい!はちゃめちゃな人生を送った文豪って多いよね。なのに家族は許してる。普通じゃ有り得ない!私太宰あまり好きじゃないです。芥川が好き!
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SHOKO様 (RESANDO)
2007-08-23 22:06:03
ミュージシャンもこういう漫画家に
CDジャケ描いてもらえば?
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F本様 (RESANDO)
2007-08-23 22:10:54
>「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」

これ、「会社の資金繰り」で右往左往する、
経営者だったら、
「呑気な事言ってるんじゃねええ!!!」
って感じですね。

どんな不幸に出会っても
「万事、ネタ」と思える職業。

羨ましいです。
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mamaさん (RESANDO)
2007-08-23 22:25:34
私もどちらが好きか?と問われたら芥川かな?

家族は「許している」と言うより「諦めている」
と言った方が……
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