ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

梅(★★)

2005年11月06日 16時08分48秒 | 古い日記
「悪口を書くにしても、その本人の前で言える程度に」
という方針を貫いてきたつもりだが、最近どうも、
「顔見知りの視線」を感じる。

彼らを「喜ばす記事」を書いた所で、しょーがないし、
(会って直接、伝えた方がいい。)
かと言って「怒らせる記事」を書いたら、命の方がない。

でも、以前にも似たような経験があったな。何だっけ?

そうだ。作家の檀一雄氏の一件だ。

普段、雑誌やスポーツ新聞程度しか読まない人でも、
「火宅の人」は映画化されたし、ご存知の方も多いだろう。
(いや、決して多くないだろうな。)

檀氏は生涯、各地を転々としたようだが、
俺の祖母(ウメ)と同級生だったりする。

で、壇さんとウメさんとは同じクラスで、
「級長と副級長」だったりもした。

級長も、副の方も、とうにお亡くなりになり、
遥か昔の記憶になってしまったが、俺は祖母にこんな事を訊いた事がある。

「おばあちゃんは、有名な作家の人と同級生だったの?」

「ハー。そうだよ。全然、会っていないけどね。」

「同窓会とかしないの?」

「ヒー。してもね。出たくないね。あんまり。」

「何で?」

「フー。だって、昔話とかすると。ゴホゴホ。」

喘息だった祖母は、咳き込みながらも言った。

「スー。す、すぐネタにされてしまうんだよ。」

「...。」

祖母はそのまま息を引き取った。(...何て事は無かったけど)


しかし、当時(小学生)は良くわからなかったが、今、思えば確かに

「檀一雄」じゃ、ちょっとなあ...。

と言う気がする。

まさか「口説かれた」とか「付き合っていた」とかは無いよね?
ウメさん?(もう訊けないけど)

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