「益荒男(ますらお)の 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾年耐えて今日の初霜」
辞世を書き終えた俺は、一人呟いた。
「うーむ。良い句だ。」
この期に及んで、ようやく気が付いた事がある。
俺、歌詠みとして、凄く才能あるかもしれない。
余談ではあるが...。
辞世とは「現世を去りゆく者の句」の意味であって、
「辞世の句」では「意味の重複」である。
以上、余談終わり。
(が、今の今、それに気付いても遅すぎる。)
そう。気が付いた時には既に手遅れだった。
今まさに、この城は炎上しようとしている。
(ま、まさか、あの女が...)
いつの間にか城内に潜入した、くノイチの手引きによって、
俺の城は包囲されていた。知らぬ間に...完全に包囲されていた。
「殿!」
その時、爺が突然叫んだ。
「この辞世、パクリです!第一、初霜じゃないし。」
(だよな...。)
俺も...自分のオリジナルにしては出来が良すぎると思った。
「ええい! 切腹は止めじゃ!」
そう怒鳴る俺を周囲の者達は、凍りついたような表情で見つめていた。
<続かない>
しかし、戦いも...終わらない。
私伸:
ラケットは近日中に返しに伺います。
辞世を書き終えた俺は、一人呟いた。
「うーむ。良い句だ。」
この期に及んで、ようやく気が付いた事がある。
俺、歌詠みとして、凄く才能あるかもしれない。
余談ではあるが...。
辞世とは「現世を去りゆく者の句」の意味であって、
「辞世の句」では「意味の重複」である。
以上、余談終わり。
(が、今の今、それに気付いても遅すぎる。)
そう。気が付いた時には既に手遅れだった。
今まさに、この城は炎上しようとしている。
(ま、まさか、あの女が...)
いつの間にか城内に潜入した、くノイチの手引きによって、
俺の城は包囲されていた。知らぬ間に...完全に包囲されていた。
「殿!」
その時、爺が突然叫んだ。
「この辞世、パクリです!第一、初霜じゃないし。」
(だよな...。)
俺も...自分のオリジナルにしては出来が良すぎると思った。
「ええい! 切腹は止めじゃ!」
そう怒鳴る俺を周囲の者達は、凍りついたような表情で見つめていた。
<続かない>
しかし、戦いも...終わらない。
私伸:
ラケットは近日中に返しに伺います。
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