ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

ブログ空(から)炎上(★★)

2005年11月05日 23時49分01秒 | 古い日記
「益荒男(ますらお)の 手挟む太刀の鞘鳴りに 幾年耐えて今日の初霜」

辞世を書き終えた俺は、一人呟いた。

「うーむ。良い句だ。」

この期に及んで、ようやく気が付いた事がある。
俺、歌詠みとして、凄く才能あるかもしれない。

余談ではあるが...。

辞世とは「現世を去りゆく者の句」の意味であって、
「辞世の句」では「意味の重複」である。

以上、余談終わり。

(が、今の今、それに気付いても遅すぎる。)

そう。気が付いた時には既に手遅れだった。

今まさに、この城は炎上しようとしている。

(ま、まさか、あの女が...)

いつの間にか城内に潜入した、くノイチの手引きによって、
俺の城は包囲されていた。知らぬ間に...完全に包囲されていた。

「殿!」

その時、爺が突然叫んだ。

「この辞世、パクリです!第一、初霜じゃないし。」

(だよな...。)
俺も...自分のオリジナルにしては出来が良すぎると思った。

「ええい! 切腹は止めじゃ!」

そう怒鳴る俺を周囲の者達は、凍りついたような表情で見つめていた。

<続かない>

しかし、戦いも...終わらない。

私伸:
ラケットは近日中に返しに伺います。

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