ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

サイクロン式の集塵機の限界

2004年11月17日 23時22分18秒 | 古い日記
俺の職場は埃が出る。窯業なので、微細な粘土が舞う。
陶芸教室に行った事がる人は疑問に思うだろう。

「何で?埃なんてあんまり無いよ?」と。

が、「工業的な陶芸」では「土を練る」という事はしない。

「乾式」と呼ばれる方法でタイルを成型するので、水気は少なく、
粘土の埃が発生する。

対策として以下のような事を過去にやった。

1:サイクロン集塵機
2:空気を一旦、泡にして、水の中を通過させる装置
3:活性炭を用いた集塵装置
4:静電気を発生させて集塵する装置

結果から言うと、一番優秀なのは、
3:で、「微細な埃は細かいフィルターでキャッチ」するしかない、
という結論に達した。

サイクロン方式やその他の方式では、ミクロ単位の塵は除去できなかった。

ただし、フィルター式集塵には欠点がある。

「目詰り」を起こす事で、定期的に掃除したり、代えたりしなければならない。

最近では「ダイソン」とかいう会社で家庭用の「サイクロン集塵機」(というか掃除機)

が出てきた。20万G(だったかな?)の遠心力で「空気と塵」を分離して、フィルター

がいらないので、「目詰まり」無し、だと言う。

正直「あり得ない」と思った。サイクロン式では「排気」が汚い筈だ。

吸い込んだ「ゴミ」の大きな物は取れるが、微細な粉塵は絶対無理だ。

(サイクロンの管の長さが100mもあれば話は別だが)

でも、もしかしたら、そういう技術が開発されているのかも知れない。

(もし、そうなら当社での集塵システムも見直す必要がある)

そんな事を思い出して、ネットで調べてみると...

やはり、だ。

「サイクロン式はダメ、特にダイソンは排気が汚い」

という調査結果を発表しているサイトがあった。

しかも、ダイソンはフィルターも併用しているらしい。

「目詰まりと吸引力の低下」は掃除機の永遠のテーマだろう。

空気と「微細で軽い埃」を瞬時に分離するのに今の所、フィルターに

頼るしかなく、それは必ず「目詰まり」を起こすものだ。

メーカーの言う事は「鵜呑み」にはできない。商品の評価は市場に出回って、

2,3年たたないと、本当の事はわからんようだ。

結論が出るのはまだ先。しばらく傍観しようと思う。

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