ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

カステラの思い出

2004年12月12日 00時38分00秒 | 古い日記
最近は、日本にいても、色々な国の人と出会ったりする。
あえて国名は出さないが、今回もそんな話だ。

「ゴハンタベタカ?」

その国の人は、出会う時間帯によっては、
そんな事を訊く習慣がある事は知っていた。
別に「食事をしたか?していないか?」
を本当に訊きたい訳じゃない。只の挨拶だ。(と思う)

日本風に言えば、
「どちらにお出かけ?」
「ちょっとそこまで。」
というような感じだろう。

しかし、その時は何故か違っていた。
その挨拶の後に、
「何を食べたか?」
と言われた。

俺は(状況が把握できず)少し考え込んだが
「カステラ」
と普通に正直に答えた。

「ハぁ???」
今度は向こうが考え込む番だった。

まあ、カステラなんて言葉、知らなくて当然だが、
何かこう、とんでもなく驚いたような言い方だった。

「日本人、カステラ、食べるか?」

「食べるよ。」

「ホントカ?アリエナイヨ!」

「なあ、カステラって知ってるのか?」

「シッテルヨ!アリエナイヨ!」

思い出した。
pao de Castella(ポルトガル語)、またはCastella brot(オランダ語)の略
がカステラ、カスティリヤ王国のパンという意味だが、
それは日本だけの話。

彼の国では「カステラ=スペイン人やポルトガル人」
を指すのだろう。

実際、その昔、西洋人の中には、
「食べられてしまった人」もいると聞いた。

でも、その時は話がそれで終わってしまった。
今でも誤解しているかも知れない。

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