ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

大和魂注入棒

2005年02月10日 20時21分46秒 | 古い日記
適当な長さ、太さ、硬さで、握り易い。
が、傍から見れば「ただの木の棒」なので、
何度か捨てられかけている。

仕方が無いので、名前を墨痕鮮やかに(?)書いておいた。

本当は、プレス機の型枠をコンコンやって、
位置を調整する棒だ。
が、それをいちいち名前にするのは面倒なので、
「タイル魂注入棒」とした。

さて、一口に「注入棒」と言うが、その歴史は長い。
有名なのは、帝国海軍の「軍人精神注入棒」
であろう。
(ハッキリ言えば、軍隊の懲罰用の棒だな)

新撰組の近藤勇の練習用木刀くらいの大きさ
(もっと判り易く言えば野球のバットの1.5倍くらいの棒)で、
実物を見た時はかなりおそろしかった。
(どこで見たか忘れた)

この「元祖ケツバット」みたいな刑罰は、日本が起源ではなく、
イギリス海軍から渡来した風習だそうだ。

「荒くれ者の水兵」を懲罰するにあたって、帆船の時代から、
「鞭打ちの刑」が定番だった。(らしい)

近代海軍になってもその風習は残り、形も変わって日本で定着した。

イギリスでは、「上半身裸で背中を叩く」やり方だったが、
我が国では、「ズボンの上からケツを叩く」というスタイルだったようだ。

ちなみに、今の自衛隊でこれをやったら懲戒免職だ。
(殴るなどの私的な暴力行為は一切ダメ)

そのかわり「海軍式腕立て」(普通の腕立てのキツイやつ)
とか言うものをやらされる、と聞いたな。

以下、余談ではあるが。

○○学園女子○○部では、スリッパが使われていた。
場所は、壇上の下(跳び箱とかマットとか入れて置く場所かな?)だ。

まず下級生は、パンツとジャージを膝下より下げて、スタンバイする。
「生ケツ丸出し部員」が壁にズラーと並んで待っている様子は圧巻だ。
(見たことないけど。そういう伝説だった。)

先輩連が「パシーン」(これがまた、ハリセンみたいなでかい音)
とお尻を叩くたび、
「先輩、ありがとうございます!」
という黄色い声が、体育館に木霊する。

それを聞くたびに気の弱い俺は、震え上がっていた。

と、言うか、「音だけで想像する世界」って凄く恐いぜ。

もっと言えば、「本当に、スリッパでお尻を叩いていたのか?」
も自信が無いけど。

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6 コメント

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Unknown (ぱこ)
2005-02-11 00:43:55
新撰組の近藤勇の練習用木刀くらいの大きさ

この表現は出色だ。

凶悪な「棒」に間違いないということが、ひしひしと伝わる表現です。(笑

「近藤勇の練習用木刀」というだけで、何だか「何人も振ることあたわず」みたいな、とてつもなく恐ろしい「棒」を連想しますです。
ふむふむ。 (La pie)
2005-02-11 05:59:54
最近、とっても快調みたいで面白く読ませていただいています。注入棒・・・。ふむふむ。

以前、エアツーヘア(空中給油、飛行しながら給油する)の取材で、その給油のための棒がゆらゆらしてるのを読みながら思い出しました(給油する個所を探してるっていうか・・昆虫のセックスみたい)。すごいなって思うのに笑える。

お尻叩きも壮観。でも、こちらの話題は女性ばかりって体験ゼロで実感もゼロですが。
ぱこっちゃん (李参堂)
2005-02-11 21:33:27
ありがとうございます。

天然理心流じゃわかりづらいかな?

と思いまして。



ところで、

ぱこさんは、三重県でしたよね?

香良洲町資料館に三重海軍航空隊

の資料が展示されており、

例の棒もあるようです。
La pie殿 (李参堂)
2005-02-11 21:39:50
空中給油?凄い取材ですね。

軍用機ですか?



私も以前、血圧計(指で測るやつ)

の開発に参加した事がありましたが、

何度もデザインで揉めた事を思い出しま

した。



何でも、

「形がエロい。○○を連想する。」

という理由だそうで。
おお! (ぱこ)
2005-02-11 21:49:34
ウチから車で25分ってところですな。

資料館の存在はしってたけど、海軍関係の資料があることは知りませんでした。

では、棒をゲットしに行きます。(違
ぱこ様 (李参堂)
2005-02-11 22:57:20
ネットの世界ならではの奇遇ですね。

「運命の歯車」が、

廻り始めた音が聞こえます。



(どんな音なんだか...)

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