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お仕事どんぶり

正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト・・・
経験してきた「仕事」と日々の生活についての記録です。

常勤として働くことになった

2005年11月25日 10時47分43秒 | 仕事あれこれ
少し前から常勤として働かないかという打診があったが、
その人件費を会社側がどう用意するかで内部調整が続き、
その話はしばらく消えていた。

その後、ついに会社側が私の給料を、今後の売上から
捻出することを決め、私は常勤として働くことを決めた。

私の予想だと、今後の売上は当初の見込みより厳しいものに
なるだろう。上司もそのことはよくわかっているはずだ。
それでも私を雇おうというのだから、私にも自分の給料分は
稼げよ、というプレッシャーがかかってくるはずだ。

それもまたいいか、と私は思った。
とりあえず来年の3月までは働くところがある。

その後どうするかは、働きながら考えよう。
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不動産物件 受付・案内の仕事72(シザーハンズ大田区編)

2005年11月24日 11時52分23秒 | 仕事あれこれ
10月ともなると夕方5時を過ぎると、辺りは暗く
なってくる。

全室にこうこうと灯りのついた新築物件の窓には
カーテンがないので、全く生活感がない。

私は物件の前でお客さんを待ったが、結局その日は
目立った成果はなかった。夕方には不動産屋の営業マンが
現場に戻ってきたが、彼も暇そうだった。

事務所に戻ったら、何かがやがやした雰囲気だ。
今日、私が目撃した若夫婦が物件を買うことにして、別室で
契約しているのだと若い営業ウーマンが教えてくれた。

2人の営業マンの作戦が功を奏したのかどうかは知らないが、
本当に家を買う人がいる、というのを実際に耳にしたのは
これが初めてだった。

私よりも若く見えたあの夫婦は、これから生まれてくるお子さんを
含めて、2人の子どもを育てながら、6000万円近いお金で
家を買う。正直言って大したものだと思った。
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不動産物件 受付・案内の仕事71(シザーハンズ大田区編)

2005年11月23日 13時12分12秒 | 仕事あれこれ
現場に戻ってしばらくすると、売り主側と不動産屋の
20代後半くらいの営業マンが、車でお客さんを連れて
きた。お客さんは若い夫婦と子どもが一人の家族だ。

もうこの家族は家を購入することは決めているらしい
のだが、お子さんの保育園のことで迷っているのだと、
不動産屋の口ぶりでわかった。

家族が物件を見学している間、売り主側と不動産屋の
営業マンは、どうやって家を買うことを決心させるか
作戦会議をしていた。

売り主側 「俺が『お宅じゃなくても客はいる』って、
      奥さんを冷たく突き放すからよ、お前が
      やさしくフォローしろよな」
不動産屋 「へいへい、了解です」

警察の取調べで2人の刑事が一組になって good cop
(良い刑事) とbad cop (悪い刑事)を演じ、bad cop が
容疑者を厳しく追いつめ、そのあとで good cop が容疑者に
やさしく接することで自白に導くというパターンに似ているが、
お客のすぐ側で作戦会議をすること自体、なんだか底が浅く
感じられ、ちょっとげんなりした。

お客さんが見学から戻ってくると、作戦通りの展開で
営業マンの二人芝居が始まったが、お客さんはそれに
心を動かされたどうかはまではわからなかった。
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不動産物件 受付・案内の仕事70(シザーハンズ大田区編)

2005年11月22日 09時14分34秒 | 仕事あれこれ
私は自分がフリーターで、土日もちまちま仕事をして、一人
寂しく公園で、お弁当を食べている女性として振る舞うことに
した。

どこに住んでいるかを訪ねられて、適当(てきとー)に答え、
「30過ぎで不安定な仕事をしてるといろいろ大変」という
スタンスで世間話をする。それはある意味、本音でもある。

シザーハンズ氏は、近所の料亭で板前をしており、公園等を
回って料理の飾りに使う葉っぱなどを探しているそうだ。
彼は一通り自分の身の上を話した上で、見知らぬ私に愚痴を
こぼし、ままらなぬ世の中の不条理について語った。

私は何故か初めて行った居酒屋で、知らないおじさんに娘の
素行の悪さについて相談を受けたり、スーパーの事務室で
パートのおばさんから愚痴を聞かされたりすることが多いので
あった。今回もまったくもってそのパターンだ。

私はシザーハンズ氏から危害を加えられることがないように
思ったので、ゆっくりと話を終わらせ、休憩時間が終わるから
と言って、彼に別れを告げた。

一応、後を付いてこられるのはちょっと困る気がして、何度か
後ろを振り返った。自意識過剰だな、と思いながらそうせざるを
得ない自分がいた。
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不動産物件 受付・案内の仕事69(シザーハンズ大田区編)

2005年11月21日 11時35分07秒 | 仕事あれこれ
私が怪訝そうな顔をしたのを見て取って、シザーハンズ氏は
言葉を続けた。
「いや、おネエさん、とっても寂しそうだったから・・・」

余計なお世話だ。私は思わずそう言いそうになった。
私はさりげなく携帯電話を手元において、防犯ブザーをいつでも
鳴らせるように準備した。

私の警戒の元は、刃先がこちらに向いている剪定ばさみだ。
それさえしまってくれたら、少しはまとまな対応をしよう。

「へぇ、おネエさん、日経なんか読んでるんだ」
シザーハンズ氏は、私の手にしていた新聞を見て絡んでくる。

 はい、確かに。私は日経新聞を読んでいます。
 職場で大ボスが「日経に出てたアレ、調べておいて」という
 命令を散発的に発するので、それに対応するために、「アレ」が
 「どれ」かをわかるために、ここ何年もずっと読んでいます。
 えー、経済記事も読みますが、渡辺淳一先生の小説「愛の流刑地」の
 成り行きについて注目しています。

私が相手の出方をうかがいつつ、言葉を選んでいるうちに、
シザーハンズ氏は私の隣に座って、タバコを吸い始めた。
剪定ばさみは、とりあえず彼の手から離れた。

「おネエさん、フリーター?仕事してんの?」
シザーハンズ氏は無遠慮にいろいろ聞いてくるので、私はうんざりした
気分になった。私の静かなお昼休みは台無しだ。
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