2007年にあの世に旅立った飼い猫の
クロの夢を見た。
今はもうない、古い実家の風呂で一緒に
湯船に浸かっていた。(笑)
かつてあった実家の風呂は、父親の
こだわりの檜の風呂で、冬場は暖かい
のでよく猫が風呂の蓋の上で寝ていた。
夢の中でクロはお湯に完全に潜り、私を
水面の下から見上げている。
耳にお湯が入っちゃうよ、と私が心配
したら、大丈夫だニャーというような
顔で、クリクリした目で私を見ていた。
私は直感的に水面の下はあの世だと
思った。
風呂の縁には、飼い猫のコゲちゃんが
いて、恐る恐るお湯を掬って舐めて
いる。
あの世に行くのはまだ早いよ、コゲ。
もっと一緒にいようね。私がそう声を
かけると、コゲちゃんはそうだね、と
言うように、ニャーと鳴いて、脱衣所に
消えて行った。
そのうち、クロはゴロゴロ言いながら、
裸の私に甘えてきた。お湯の中なのに
毛はふわふわだった。
夢の中の触感の不思議さ。
柔らかくみっちりと生えたクロの毛を
撫でながら、私は会いに来てくれて
ありがとうとクロにお礼を言った。
実際には、お風呂が好きな猫に出会った
ことはないけれど、久しぶりにクロに
会えて本当に嬉しかった。
猫に天国があるのなら、どうかそこで
幸せに暮らして欲しい。