一週間後、私はこの職場を去る。自分のなかで退職へのカウントダウンが
始まって、かなりのスピードで毎日が過ぎてゆく。
引き継ぎもあるが、クライアントから頼まれた面倒な仕事も、退職までの
限られた時間のうち、少しでもやっておこうと思って引き受けている。
同僚たちが、自分が居なくなったあとの仕事の打ち合せをしているのを
横で聞いていると不思議な気もするが・・・。
私には、「特命」的に社長から指示された仕事があり、その行く末が
非常に気にかかる。とある外資系大手企業の製品PRだが、その仕事は
内容が特殊なためか、他の同僚は敬遠しているし、社長も敢えて他に
振らない。
そこのクライアントはなぜか英語もろくに話せない私を気に入り、
私が電子辞書を引きながらへろへろになって説明する会議に付き合い、
なにか用事があるときは、メインの担当者である別の部署の同僚を
差し置いて、私と社長にメールを送ってきたり、プロジェクトの
進行を私に任せるよう、社長に提案したりするちょっと困ったお客で
ある。
私が居なくなったらその仕事はどうするのか、について社長に確認
しても、なんの指示も来ない。クライアントの退職の件を話したい、
といっても自分がOKするまでは黙っておけという。
別のプロジェクトで似たようなケースが過去にあり、その時の担当者
だった同僚の「魔女っ子」さんは自分の退職をクライアントに知らせない
ままに去り、しばらく社内調整をして後任者が決まった頃、社長がクライ
アントに電話して「彼女は家庭の事情でアメリカに突然帰った」と説明
するという荒技にでたことがある。
その話には後日談があり、「国に帰った」はずの「魔女っ子」さんが
都内でクライアントに目撃され、後任者が問いつめられるという一幕が
あったようだが、その時はなんとかごまかしたようだ。
いずれ私も「家庭の事情」か「急病」かで突然居なくなったことに
されるのだろうか。
せめてちゃんと「お世話になりました」を言って退社したいのだが、
それが叶うかどうか、今はわからないのがちょっと辛い。
始まって、かなりのスピードで毎日が過ぎてゆく。
引き継ぎもあるが、クライアントから頼まれた面倒な仕事も、退職までの
限られた時間のうち、少しでもやっておこうと思って引き受けている。
同僚たちが、自分が居なくなったあとの仕事の打ち合せをしているのを
横で聞いていると不思議な気もするが・・・。
私には、「特命」的に社長から指示された仕事があり、その行く末が
非常に気にかかる。とある外資系大手企業の製品PRだが、その仕事は
内容が特殊なためか、他の同僚は敬遠しているし、社長も敢えて他に
振らない。
そこのクライアントはなぜか英語もろくに話せない私を気に入り、
私が電子辞書を引きながらへろへろになって説明する会議に付き合い、
なにか用事があるときは、メインの担当者である別の部署の同僚を
差し置いて、私と社長にメールを送ってきたり、プロジェクトの
進行を私に任せるよう、社長に提案したりするちょっと困ったお客で
ある。
私が居なくなったらその仕事はどうするのか、について社長に確認
しても、なんの指示も来ない。クライアントの退職の件を話したい、
といっても自分がOKするまでは黙っておけという。
別のプロジェクトで似たようなケースが過去にあり、その時の担当者
だった同僚の「魔女っ子」さんは自分の退職をクライアントに知らせない
ままに去り、しばらく社内調整をして後任者が決まった頃、社長がクライ
アントに電話して「彼女は家庭の事情でアメリカに突然帰った」と説明
するという荒技にでたことがある。
その話には後日談があり、「国に帰った」はずの「魔女っ子」さんが
都内でクライアントに目撃され、後任者が問いつめられるという一幕が
あったようだが、その時はなんとかごまかしたようだ。
いずれ私も「家庭の事情」か「急病」かで突然居なくなったことに
されるのだろうか。
せめてちゃんと「お世話になりました」を言って退社したいのだが、
それが叶うかどうか、今はわからないのがちょっと辛い。