3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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山あそびは楽しいな

2007年11月24日 | □今日は休日
 
一応バイクが完成したので、なぜか愛してやまない北茨城~福島、ちょうど常磐自動車道と東北自動車道の間のエリアに行ってきた。

この辺りは、本当に観光地らしい観光地がない。
無いから困る、とか無いから行かない…というのもまぁ分るのだけど、
「そんなものが無いから行くんだもんね」
という性質のヒトも居る。ワタシがそうだ。

いや、何も無いんじゃない。
素晴しい田舎の風景があって、そこそこ楽しめる峠道があって、信号は少なく、気が向けば海も近く、未舗装路もある。都心から近いのもありがたい。キャンプ場も充実しているのに、もったいないくらい人が居ない… 難を言えば、5~60キロほどずらすと自分の田舎になっちゃうので(笑)帰省にならないようにすることくらいだ。(別に帰省したっていいんだけどさ、なんかね…)
 
で、当初の目的どおりにバイクが仕上がっているか?ということで山にある林業用の未舗装路、いわゆる林道を中心に走ってみた。

総じて「良くも悪くも、想定したとおり」という結論。
高速道路と一般道の移動は、普通のOFF車よりも結構ラクだ。足付きがいいし、エンジンもスムーズに回って振動も少ないからロードバイクに近い感覚で走れる。パワーもそこそこで、○×△㎞/hくらいまでなら、高速道路で巡航も可能だ。OFF車では一般的な○○△㎞/hくらいからフラフラ…というのが、10㎞/h以上上の速度域で発生する感じ。これは助かる。OFF重視で交換したタイヤも、意外と舗装路でフィーリングが良くて、あのブロックが潰れる「グニャ感」にもすぐ慣れた。

フロントがやや重いおかげで、舗装された峠道が楽しい。OFF車としてはやや重いハンドリングが丁度いい感じ。ナナハンに比べるとパワーが無いのは、まぁ当然なのでいいだろう。いわゆるOFF車よりずっと安定指向で峠が楽しい。

で、林道。
いや、もぅ…予想のとおり(笑)低回転でトルクが無いから回しっぱなしだし、フロントが重いから冷や冷やするし、サスペンションが前も後もフニャフニャでグニャグニャだから、何というか…ピリっとしないんだこれが。サスの初期動作が柔らかいのは歓迎すべきことだけど、ガツンと来ても全く踏ん張ってくれないのだね。最後まで「グニャ!」って入って、「ゴツッ!」となる感じ。キモチ悪い。
とてもじゃないけど、エンデューロレーサーとほとんど同じ部品で構成されてる今のOFF車と比べたら、速く走る気になんてなれません。登りはさておき、下りはとにかく我慢の連続。

でも。でもだ。
そうだ、コイツにはそういう性能は求めていなかったのだ…と思いだしたら、許せる感じがした。そうだったそうだった、この山に来るまでの間、高速でも下道でも快適だったじゃないか…と思うと、「ま、こんなモンだべ。ゆっくり行くべ」って感じになる。

経験のある人は分ると思うけど、林道ツーリングってエンジンを切る事が意外と多い。カーナビがあるわけじゃないし、林道の地図というのはいい加減なものだからバイクを止めて地図と地形を見比べたり、地元のヒトに訊ねたりすることが多いからだ。そんな時、この足付の良さとセルスターターはすごくありがたい。

うん、イイとこあるじゃん。

そうは言っても、コリャまずい… というところは手を入れよう。

・ステップ
もうね、足が滑って何度か目玉が飛び出た。やっぱりダメ。未舗装路では足で乗るってくらいステップを使ってるのに、水溜りなんかで濡れる機会も多いわけだ。
そんな時足がステップから滑ってくれると、たまったもんじゃない。
やっぱりOFF車用の金属ギザギザに交換しなきゃ。

・二次減速比
これも予想どおり。最高速要らない。上は諦めて下に振る。スプロケを注文した。

・エンジン
えーっと…カムチェーンテンショナーとタペットでしょう。調整しないとマズい。音がやや大きくなってる。

・シート
あーやっぱりなぁー…シートは完全にOFF車のソレ。つまり、おシリが痛い…もってせいぜい1時間半。これはもうOFF車の宿命。とは言え、幅と素材と厚みの改善くらいはやってみようかな…こんなに足付が良くなくともいいから、幅と厚みが欲しい。

最高に良かったのは、比較的締まってフラットな未舗装路で、コーナーの立ち上りに思いっきりよく開けてみた。
「ドゥルルルルルーーー」という今までこのシチュエーションでは経験の無い2気筒の吹け上がりと共に(音もね)リアタイヤが軽く外に流れながら、バイクが向きを変えた。フロントはしっかりしていて不安は無いし、リアも唐突ではなく、開けた分だけ、自分の意思のとおりにゆっくりと流れてくれた(18インチにしてよかった)。

イイ気分。サイコー。

未舗装路をバイクで走りに行って何が楽しいかって…
それは、ちょっとだけ冒険気分が味わえることだ。困難を乗り越えて、知らない土地へ… そんな気分がこんなに簡単に味わえることは、そうはない。

気分だけでも『LONG WAY ROUND』ね。
ユアン、チャーリー、僕も一緒に行きたいよ。