3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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3D CGと立体造形 世界が変わる

2009年07月28日 | □CAD/CAMな日々
 
『CG WORLD』誌… 7月29日(水)発売の2009年9月号(vol.133)は
 
後に「あれがターニングポイントだった」と呼ばれる雑誌になるかも知れない。
 
わからないけど、そうだったらいいなと思う。
 
もちろんこの「潮流」は、特定のメディアが先導したものではない。全く違う。
むしろ逆に、完全に草の根的な始まり方をした潮流だ。
 
この潮流は、かれこれ4年近く前、ワタシが前職のリアルファクトリー代表にあった時
恵比寿を訪ねてくれた3D CGクリエイターさんたちから始まって、
イマ・ココ秋葉原でさらに加速度を付けながら拡大し続けているものだと、言い切っていい。
 
今、秋葉原UDXに盛んに来てくれている皆さん…3D CGモデラーさんたちが
その発信源であり、世界の中心だ。
 
やみくもに「こういうのはアメリカが進んでいる、外国は進んでいる」と思い込んでいる人たちには
冷静な分析は難しいと思うけれど、この潮流は日本が最も明確に自覚していて
しかも、進んでいます。
 
ワタシはAutodeskで働いていたこともあるから、自信を持って言える。

むしろ特定企業の商売が先導しているわけではないのが、この潮流の強靭なところだ。
 
つまりこれは、「文化」になり得る。
 
アタマで分かっていることと、身体が動くことではレベルが違う。
もう身体が動き出しているという点で、世界で最も私たちが進んでいるのは間違いない。

その潮流とは、何なのか?
 
うん、すごくシンプル。でもコペルニクス的転回なのは間違いない。
 
2009年9月号(vol.133)『CG WORLD』誌の特集は、「CGと立体造形」なのだから。
 
考えてもみてほしい…
CG(コンピュータ画像・映像)専門誌の特集が「製造」なんですよ。
  
立体造形とは、イコールそのまま「製造」のことだ。

画像・映像(コンテンツ系)の人たちと、製造の人たちが3D形状データの存在によって
その能力を容易に交流させ、一緒に働くことになると面白い…魅力的な成果を出せるはずだ。
そして、私たちの国が世界で最もそれに相応しいポテンシャルを持っているし、
技術的にも困難ではなく、十分に可能なはずだ。

これによって、「コンテンツ」と「モノづくり」双方が感じているある種の閉塞感を
打ち破って行くことができるだろう…(それは、新たな市場にもなり得るだろう)
 
これが、ワタシが立てた仮説。

ここ数年のワタシの仕事は、この仮説を証明するためのものでもあった。
  
もし、この記事で多くの3D CGモデラーたちが自分持つ「製造するポテンシャル」に気付き
 
その行動に何らかの変化が生じるとしたら…
 
ワタシの立てた仮説と、数年越しで世間に発し続けたメッセージは… 正解だ。
 
 
そうなったらひっそりと、でも胸を張って、すっごく個人的な快感に震えながら(笑)
 
言おう。
 
Q.E.D. 「これをもって証明された」
 

でもまだ満足しない。ワタシの仮説にはずっと続きがあるから。 
つまり… 

土壌を変え続けて来たのは、その土壌を必要とする、ある作物を植えて育てるためだからね。
 
そう、お楽しみはこれからだ。この先5年で起きる変化が、本当のお楽しみ。
 
このお楽しみに触れたい人たちは、ぜひ秋葉原に来てほしい。
 
世界とは、個人の世界の見方のことだ。
 
だから、多くの人たちが見方を変えれば
 
それで本当に世界は変わる。
 
もし貴方が、何か今までとは違う、好ましい、少しワクワクする、そんな気持ちを
この潮流から感じるのであれば
 
きっとそれは、本物だと思う。
 
そのキモチ、信じていいですよ。

 

3Dプリンタは、多くの人に見せるべきです

2009年07月28日 | □CAD/CAMな日々
 
クルスの冒険です。
 
昨日は、ワンダーフェスティバル[夏]2009が幕張メッセで行われ、
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」もディーラー出展しました。
 
日曜日1日で、毎回4万人以上の入場者があるこのイベント…
 
…4万ですよ、4万人以上!
 
写真のようなサイズのホールを、3つ!使います。
 
とても写真に収まったものではありません。
 
来てみれば分かりますが、もの凄い人の数です。
 
ワタシ、思うのですよ。
 
RP機(3Dプリンタ、立体プリンタ)は、もう設計・製造分野にアピールして見せるよりも、
こういったイベントでこそ、見せるべきだと。
 
理由は簡単です。
 
世間の人が、どれだけRP機(3Dプリンタ、立体プリンタ)を知らないか、それがとっても良く分かるから。
 
これです。
 
ちょっと考えてみていただきたい。
 
「製品のことをすごく良くご存知で、それでもなかなか購入に至らない…」
 
というお客様に、何度も何度も会いに行く営業マンは、あまり褒められたものではないと思います。
 
逆に、
 
「製品の事を全くご存知なく、見るとすごく驚いてくれる」
「製品の事を理解した途端、何に使おうか一生懸命考えている」
 
こんなお客様を何軒も何軒も訪問してくれる営業マンこそ、褒めるべきだと思うのです。
 
違いますかね?RP機を売っている営業マネージャの皆さま。
 
もちろん、前者の
「製品のことをすごく良くご存知で、それでもなかなか購入に至らない…」
が集まっているのが、従来の設計・製造系の展示会です。
 
後者の
「製品の事を全くご存知なく、見るとすごく驚いてくれる」
が集まっているのが、このワンダーフェスティバルです。
そして、非常に多くの来場者が3Dプリンタに興味津々です。大人気。
 

 
しかもこのワンダーフェスティバルは、DMSなどと比べるとすごく出展料が安価です。
予算にして1/100以下でしょう。本当です。
 
ただし、会場がとても雑然としていて広大なので、RPはRPで固まって出展する事がとても大切。

でないと、見過ごされてしまいます。
 
今回、3社のRP機が固まって3D-GANのブースに展示を行いました。
 
え?どんな客層が来ているか?ですか?
 
これを訊ねられると、ワタシ笑ってしまうのです。
 
市場のセグメントとか、考え過ぎですよ。そんなこと、あまり意味がありません。
 
だって一日で4万人ですよ?
 
4万もの人が居れば、もの凄い種類の人が居るに決まっています。
 
本当に色々な人が、来ています。

もちろん、実際に「モノをつくっている人たち」がとても多いのは間違いありません。
 
1千万円を下回り、限りなく100万円に近いレンジの製品がRP各社から発売されて来ます。
 
これからは、DMSよりもワンダーフェスティバルのような機会が
 
RP機を見せる場所としては、相応しいでしょう。
 
「顧客」ではなく「市場」を意識すべき時期が来ています。
 
RPを輸入されている、製造している各社様
 
ぜひ次回は、「3次元形状を活用する会:3D-GAN」のブースで
 
一緒になって出展いたしましょう。
 
一緒に、「市場」を作って行きましょう。
 
お誘い申し上げます。