3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

このブログは引っ越しました!引っ越し先は…「とある思索の集合演算」と検索してみてください。よろしくお願いします。

チョ○Q GT-R

2006年04月08日 | □CAD/CAMな日々
 
本気(マジ)工場です。
先日、正体不明な物質にまみれていたR32スカイラインGT-Rの、チョ○Qですが。
えー、こんな姿になりました。データです。いわゆるIGESと呼ばれる、まぁCADの一般的なフォーマットですね。これになりました。

この状態にすると、このデータを使って加工機を動かす情報が作れ(それがCAMってやつですよ)、その情報を加工機に送り込むことで、切削加工ができる・・・というモノです。はい。ご存知の方は百も承知、毎日やっているお仕事です。

まだまだ先がある話なのですが、誤解なきようお伝えしておきます。
このデータは、実際に売られている製品から作りました。
こういう形状のデータを作るのは、非常に手間のかかるものです。ホントに大変です。で、これをある程度容易にする道具もあり、当然今回もそれを使っているのですが、それでも大変なんですね。
「元のモノがあれば、簡単に3Dデータにできるんだ!」
と思うのは、大きなマチガイですので誤解なきよう…そう簡単ではないです。

この手法は、手作りのモノ、粘土で作ったり、手でヤスリで削って作ったりしたものを3Dのデータにして、ちょっとカタチを変える、スケーリング(拡大・縮小)する、量産する・・・ ということに応用ができます。なるほどね。

加えて。どんなに上手に、正確に加工機が動かせるとしても(それはそれで非常に大事ですけどね)、こういった作るための元のデータがなければ、精密な加工技術も、その意味が無いものなんです。

「何を作るか」 と 「どう作るか」 って話ですね。
前者を決めるための道具がCADで、後者を実行するための道具がCAMと加工機です。
「どう作るか」は非常に大事ですけど、モノとしての魅力の大部分を左右するのは「何を」の方であることは、言うまでもありません。
「何を?」と「どう?」は、モノ作りの両輪です。

それと、この手法はすでに世の中に存在する製品を、ある意味ではコピーする行為でもありますので、今回のお仕事は関係各所の了解を得て行っています・・・ということはお伝えさせてください。実際には、コピーと言ってしまえるほど楽な仕事では無いのですけど。

ここまでの状態になって、今回は本気(マジ)工場の手を一旦離れます。
次の展開をお楽しみに。

あ、そうだ。お知らせです。

来週、本気(マジ)工場は 「インターモールド2006大阪」で、「ユニオンツール」さんのブースに出展しております。こちらで紹介しています新入社員も、元気に接客させていただいていると思いますので、会場にお越しの際はぜひ「ユニオンツール」さんのブースにお立ち寄りください。4月12日(水)~15日(土)まで、インテックス大阪でお会いしましょう。