振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

自作した水耕栽培装置の紹介

2022-08-17 09:07:22 | 日記
キュウリとミニトマトの水耕栽培装置を紹介してみる。自作したものだが、これから水耕栽培にトライしてみようとする方にとって、少しでも参考になればと思う。



画像はミニトマトの定植時のモノで、栽培槽も給水槽もホームセンターで購入した発泡スチロールの保冷箱に、100均で購入した保温アルミシート(厚手)をスチロール用接着剤で貼付け。保冷箱のフチや四隅はビニールのガムテープやアルミの接着テープで補強している。

アルミシートを貼っているので見えないが、ホースや塩ビ継手を差し込んである部分には補強板として、これまた100均などにあるCDや小物を入れるポリプロピレン製の透明な箱を解体・カットして貼り付けている。そうしないと発泡スチロールが脆いので、穴が拡大して漏水してしまう。

ポリプロピレンの補強板はコニシのウルトラ多用途ボンドを使って貼り付けるが、コツはボンドをたっぷり塗り、重しを乗せて一昼夜おくこと。それでも注水テストで漏水が見つかり、更にボンドを塗ることになる。また、塩ビ継手の水栓用エルボとバルブソケットのジョイント部にはOリングをカマしている。



栽培槽の内部になるが、給水口の先に鉢底ネットを丸めたパイプを付けて(画像でははずしている)、そのパイプと給水口全体を防根シートで作ったサックを被せている。これは作物の根が給水口に侵入して詰まらせないための対策。栽培槽に酸素を供給するエアーストーンは観賞魚の水槽用を使っている。



給水槽の中には栽培槽に水を送る水中ポンプと、メインタンクから供給される水を一定の水位に保つためのミニフロートバルブ(Amazonで購入)を設置している。



メインタンクはフタありの収納ケース(コンテナボックス)で、40リットル強の容量がある。もちろんの事だがメインタンクは給水タンクより高い位置にセットしてある。メインタンクと給水槽を満杯にしておくことで、真夏日以外なら2泊ぐらいの外出をしても水切れにはならない。

水耕栽培に使う水には6リットル毎に液体肥料(ハイポニカを使用)のA液とB液をキャップ1杯(12CC)ずつ添加するが、メインタンクには6リットルのバケツで水道水を投入しながら、バケツの回数分だけ肥料を入れてかき混ぜている。来年はメインタンクの内側に水量メジャーを貼付けてそれを見ながら直接ホースで注水してみよう。肥料濃度がアバウトになりそうだが、大した影響はないと思う。真夏の暑い日には連日バケツに4~5杯入れるので、腰痛持ちの身には助かる。



水中ポンプとエアーポンプの運転をコントロールするのがリーベックスの24時間プログラムタイマーで、15分単位でのオンオフが設定出来る。日中は1時間に1回の15分間運転と夜間は3時間に1回の15分運転をしながら、気温が上昇するにつれて運転回数を増やしている。

最後にキュウリとミニトマトを1株ずつ栽培した経費としては、液体肥料のハイポニカを2リットル(A液B液それぞれ)使い、これがAmazonで3540円。水中ポンプやエアーポンプは消費電力が3~7Wなので大した電気代ではないと思う。水道代は3か月間毎日12リットル消費したとしても400円はしない。購入したキュウリとミニトマトの苗の代金を入れて5,000円程度と思われる。

今回新調したキュウリの栽培槽の製作費用は別途1000円以上かかっているが、それでもキュウリ110本、ミニトマト1500個の収穫があったので満足な結果だと思っている。