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振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

梼原は木の文化の町

2020-11-23 20:48:19 | 旅行
宿泊したホテルのあるマルシェ・ユスハラは隈研吾氏による建造物で、地元の木材を多用したデザインが特長だ。温泉施設の隣の「雲の上のホテル本館」も、そして梼原町の総合庁舎も同様に木材を利用したデザインだった。





これら以外にも図書館や福祉施設も同じ木造デザインらしい。

どのようないきさつから隈氏と梼原町の接点が生まれたかは知らないが、これらのデザインの起点となった建物が「ゆすはら座」と言う木造の芝居小屋とある。総合庁舎に近くに移築された小屋が残っていて、現在も使われることがあるようだ。







昭和23年建築とあったが、林業の盛んな時代には四国の山奥の地でも芝居演芸が人気だったのだろう。隈氏もまず最初にこの建物を見られたようだ。

更にびっくりしたのは建物だけでなく、川に架かる橋梁まで木造だったことだ。







昔からの街道が通る橋で、別に新しく国道ができて車の通行量は少ないのでこのような事も可能だったのだろう。もちろん骨格は鉄で木材で外装をしたのだろうが。

他にも同様の木橋があるらしいが、ここは木材を地産地消する木の文化が極まっている感じのする、良い町だ。お金もかかっていると思うが、それ以上に知恵や工夫を凝らしている。