振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

京都美山の藁葺集落と柿の木

2016-11-01 20:30:53 | 日記
京都市内から車で1時間少々の丹南市美山町の茅葺(かやぶき)の集落まで出掛けました。30年位前に初めて行った場所ですが、その後も何度か行っています。



紅葉が始まっていないかと期待したのですが、やはり早すぎてモミジは全くの緑で、イチョウその他の黄葉が楽しめる程度でした。



集落以外の場所を含めてススキだけは銀色に輝いて目を楽しませてくれました。

茅葺集落を維持するためには相当のコストも必要と思われ補助金の支給もあるのでしょうが、それにも増して屋根を葺く技術の伝承は大変だと想像します。全国にも白川郷など各地でで同様の文化が伝承されていますが同じ悩みがあるのではないでしょうか。

初めて美山に来た30年前に比べて、瓦などに切り替えた家屋が増えているように思えました。実際に住んでいる方にとっても藁葺家屋より現代家屋の方が住みやすいに決まっていますよね。ただ、瓦葺に変えても家屋の全体形状は違和感を出さないように苦心されているのもよくわかりました。

こんな風景がずっと見られるのはありがたいですが、住民の方のご苦労も理解しないといけませんね。

私の生家はやはり田舎にあった藁葺家屋でした。私が10歳の時に火災で焼失しましたが、あっという間に燃え落ちてしまいました。隣家がもう1軒類焼しましたが、幸いけが人はありませんでした。父は公務員だったので1ヵ月後には官舎に引っ越すことができましたが、焼けた家は古くて雨漏りもあり、台風が来るたびにドキドキしていましたので引っ越せてホッとした記憶があります。

最近、あちらこちらで見る柿の木は秋になっても誰も果実を採らないためか、鈴なりに果実がなったままになっています。私の生家にも2本の柿の木がありましたがおやつがわりによく食べていました。

ここ美山で見た柿の木は適当に果実を採取しているようで、鈴なりの木は見かけませんでした。秋の景色としてはこちらの柿の木が似合いますね。