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エリザベス女王が崩御されました。
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(9月19日、写真2枚を追加しました)
ネットニュースを読んでいると「エリザベス女王の死去を機に”コ・イ・ヌール”の返還をインドが求める」という小さな記事がありました。
「コ・イ・ヌール」とはヒンディー語で「光の山」を意味する、インド亜大陸の覇者によって権威の象徴として略奪、流転を繰り返した世界最古で、かっては世界最大のダイヤモンドです。
ウィキペディアによれば1294年にはコ・イ・ヌールという名称と所有者の記述があるとされています。インドへ侵攻し植民地としたイギリス軍が1850年に持ち出しヴィクトリア女王に献上し、イギリス王室の所有になっています。
世界最大でインド式のムガルカットをした186カラットのダイヤモンドでしたが、1852年により輝きを見せるブリリアントカットされ105.6カラットになりました。
1937年のエリザベス女王の戴冠式の王冠に使われ、現在はロンドン塔で展示されています(下写真)。
因みにインドの最後の所有者はシク王国の5歳の国王ドクリーブ・シングでした。イギリスは第二次シク戦争に1849年に勝利、後見人である母親を投獄し5歳の国王にコ・イ・ヌールを含む全ての主権、主張を放棄する条約に署名させ領土を併合、インド亜大陸の植民地を完成します。
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赤い宝石の下がコ・イ・ヌールです
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前置きが長くなりましたが、今回も蝶々の話です。ワモンチョウにこの「コ・イ・ヌール」を英名とした蝶がいます。名前の由来は分りませんが、この栄誉有る名前を付けられた蝶を紹介します。
和名はメスキワモン、またはアミタオンワモンチョウ【Amathuxdia amythaon】です。翅を開いたとき体長は13cmになる大型の蝶々です。写真はオスで暗い森で落ちて黒ずんだ木の実の汁を吸いに来たところです。
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コ・イ・ヌールとよく似た「コウモリワモン」【Amathusia phidippus】です。やはり大型のワモンチョウです。英名は「Palmking」で、やはり王様です。
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(蝶の写真はインスタグラム @bangna32 にアップしたものです)
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