の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

「聖なる剣」プリヤ・カーン(2)

2015年08月29日 | カンボジア
プリヤ・カーンからは大量の碑文が発見されて、解読により往時の寺院の概要が解明されているようです。
1191年にジャヤヴァルマン7世は中央祠堂に父王の姿を模した観世音菩薩を安置し、その周りに282体の神像を配置しました。
中央祠堂の西にはヴィシュヌ神の祠堂があり、ヴィシュヌ神像等30体の神像、北にはシヴァ神の祠堂があって40体の神像、南には過去王の守護霊がそれぞれ祀られ、32体の彫像が安置された複合的な宗教施設であり、碑文から合計で430体の神像が祀られていたことが分かっています。

現在の寺内には、毀損した仏像や台座がわずかに残るだけです。
思い出すのが2001年に「バンテアイ・クディ」の境内から274体の仏像が発掘されたことです。
バンテアイ・クディはジャヤバルマン7世によって建立された仏教寺院ですが、王の死後に起こった廃仏運動によって、仏像は切断したうえ、掘った穴に丁寧に埋納されていました。
この発掘は、他の仏教寺院でも廃仏が地中に埋められている可能性を示唆しています。

第3周壁の楼門です。入り口右には東部の無い門衛「ドヴァラパーラ」が立っています。左は台座だけです。







破風は並んだ女神たちです。







プリヤ・カーンの女神たちです。一度書きましたが、今回のアンコールの旅は女神像を撮影することとでしたが、多すぎてとても写しきれません。

ちなみに、碑文ではプリヤ・カーンには1万人を超える僧侶、踊り子、奉仕者、夫役人等97,840人が居たそうです。

































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