の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

オーク・パンサー (ラップ・ブア) (2)

2013年11月13日 | サムットプラカーン
■「プラペーニー・ラップ・ブア」の続きです。先頭の仏陀を乗せた船の後に、バンプリーの各区域の船が続きます。
船渡御の船をすべて写しましたのでご覧ください。

午前8時26分、後続の船が来ます。まずは船首にはナーガを装飾した船です。






***************

続いてはガルーダです。








***************

獅子とナーガが船首にいます。




***************








**************

ピンクの象が後ろに乗っています。










**************






***************

しんがりの船です。ワニの装飾でしょか・・・。









午前9時10分、全ての船が通過しましました。


オーク・パンサー (ラップ・ブア) (1)

2013年11月13日 | サムットプラカーン
■昨日までソンクラーン旅行をアップしていましたが、11月になってしまいました。
陰暦12月の満月の日(2013年は11月17日です)に行われる「ローイ・クラトン」(灯篭流し)が間近です。時系列に沿って紹介する予定でしたが、ここは時間を進めて陰暦11月の満月の日(10月19日)の「オーク・パンサー」(出安居・しゅつあんご)にちなんだ行事を紹介します。

釈迦は雨期に天界に上り神々に説法をされました。最後に母である摩耶に説法をして、三か月後下界に戻ってこられました。これにちなみ雨期で移動が困難な修行者は、旅を中断し夫々の土地にこもって修行を行います。この期間を雨安居といいます。
タイでは、陰暦8月の満月の日(7月22日)が三宝節で釈迦が最初の説法(初転法輪)を行い仏・法・僧が成立した日ですが、その翌日の十六夜が「カオ・パンサー」(入安居)です。この日から僧は寺院にこもって修行に専念します。この期間に出家する人も多いようです。
在家の信者は雨安居中に僧が外出しなくて済むように、カオ・パンサーにろうそく、線香、法衣等を寺院へ奉納します。
ろうそくの奉納が「ろうそく祭り」に転じて、イーサン(東北地方)では各地で蜜蝋で飾った山車パレードが催されます。ろうそく祭りの紹介は次の機会にします。

寺院にこもって修行を続けた僧は、三か月後の陰暦11月の満月の日に修行を終えます。
この日が「オーク・パンサー」(出安居)です。オーク・パンサーにちなんだ行事が各地で催されます。
まずはバンコクの東隣県のサムットプラカーン、ワット・バンプリー・ノーイ周辺の運河でオーク・パンサー前日の10月18日に開催される「ヨーン・ブア」からです。
「ヨーン・ブア」の意味は「蓮の花を投げる」で、一般に呼ばれていますが、正式名は「プラペーニー・ラップ・ブア」で「ラップ」は「受ける」という意味で「蓮の花を受ける慣習」となります。ちなみに今年は第78回目とのことです。



沿道では蓮の蕾を売っています。5本で20バーツです。この蓮の蕾を仏陀を乗せた船に投げます。うまく船に乗っかれば願いが叶います。



午前6時45分です。仏陀を乗せた船は寺院の前に係留されています。



河畔は船が来るのを待つ人で埋め尽くされています。

運河にはハスの蕾を持った人を乗せた船がたくさん浮かんでいます。



船渡御は下流からスタートするようです。出発点へ向かう船が下って行きます。





午前7時13分、仏陀を乗せた船が岸を離れてスタート位置へ向かいます。河畔の人たちは願いを込めて蓮を投げます。





仏陀の周りは蓮で埋め尽くされています。今年の東部は各地で洪水被害をもたらしています。2011年の洪水はタイ北部の降雨が多く、アユタヤの工業団地に被害を及ぼしたため日本でも大きなニュースとして報道されましたが、今年の東部は過去10年で最高の洪水となりました。
そのため、ここサムットプラカーンでも運河の水が増水しています。飾りつけが橋にあたる船も何艘かありました。この船の左右の飾りを倒しているのも橋下を通過するためです。船上の人が手を上げているのは、仏陀が橋の下を通過するため、橋の上にいる人に避けるよう指示をしているところです。仏陀の上を跨いでは罰が当たります。

船に乗らなかった蓮が帯になって流れていきます。

***************

午前8時5分、船渡御の先頭の船が現れました。楽団が乗っています。



楽団に続いて仏陀を乗せた船が運河を上ってきました。みんな一斉に蓮を投げます。「ヨーン・ブア」です。









橋の上にもたくさんの人が出ています。しかし、中央の船が通る場所は避けています。