皆既月食

１０月８日（水）

 

夕方６時半ごろ、職員室に行ってみると、まだ残っていた先生たちが運動場の方を見て、

「もう始まっとるよ」

「３分の２くらい進んでますよ」

など、わいわい言いながら空を見上げていました。

 

そうでした。

今夜は「皆既月食」が起きる夜でした。

 

 

急いで３階に上り、音楽室の外から運動場を見ると、唐津西部のサッカー少年たちが練習を頑張っていました。

その向こうには、ライトアップされた唐津城が浮かび上がっています。

 

 

お月さまは・・・。

あった、ありました！

 

 

唐津城の右上、東の空に、かなり欠けた満月の姿がありました。

 

 

校長室に戻って、ネットで調べてみると、

「１８時１４分　部分月食始まる」

「１９時２４分　皆既月食始まる」

「１９時５４分　食が最大となる」

とありました。

 

まだ、時間があります。

ひと仕事済ませて、西の浜から見てみることにしました。

 

学校から西の浜に向かう間に、道路に出て空を見上げている人たちの姿を、何人も見かけました。

 

 

西の浜から眺めるお月さまは、とってもきれいでした。

私のデジカメでは、その美しさを十分にとらえきれなくて残念です！

 

 

しばらく眺めて、戻ろうとしている時、

「先生が、学校で月食を見なさいってお話さしたよ」

「そう。見えるといいね」

「あ、見えたよ！」

などおしゃべりしながら近づいて来る、ひと組の親子連れに出会いました。

 

「あ、校長先生！」

暗くてよく顔が分からなかったのですが、

「今ちょうど月の勉強をしているそうなんですよ」

とお母さんがおっしゃったので、きっと４年生の子どもだったのでしょう。

 

親子でこうした時間を持てるって、とってもすてきだなあと思います。

きっと、子どもの心の中にはこうした思い出は残っていて、大きくなってからも、お月さまを見るたびに、

「子どもの頃、西の浜で、お父さんお母さんと一緒にお月さまを眺めたなあ」

と思い出すことでしょう。

 

よく顔も見えなくて、名前も聞かないままだったので、明日学校で会ったら、

「ぼくだったよ！」

って教えてくださいね。

またお月さまのお話をしましょう。

それでは、おやすみなさい。