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大志小ブログへようこそ!!
学校や子どもたちの活動の様子を日々更新していきます。お楽しみに!!

波戸岬宿泊訓練(2)

2013-07-31 | 日記

7月31日(水)

 

19時。

夕方から夜へと変わる時間。

キャンプファイヤーが始まりました。

 

 

歌あり、劇あり、手品あり。

 

 

グループごとの出し物に、子どもたちも先生たちも、大いに盛り上がりました。

 

 

出し物が終わると、みんなで「エイサー」を踊りました。

 

 

「久しぶりに踊って、楽しかった~!」

と子どもたちの声。

エイサーは、5年生をつなぐ大切なものになっています。

 

 

すっかり心がひとつになった5年生。

最後は、「ひと日の終わり」を歌って、キャンプファイヤーを終わりました。

 

2日目。

雨の確率50%でしたが、幸い雨粒は落ちてきません。

予定通り、「カッター研修」を行うことができました。

 

波戸岬少年自然の家から約20分歩くと、波戸漁港に着きます。ここにカッター艇庫があります。

 

 

「よろしくお願いします!」

指導員の先生たちに挨拶をしました。

 

カッターの漕ぎ方や、漕ぐために必要ないくつかの言葉について学んだあと、ライフジャケットを着て、2人で1本ずつオールを運びました。

 

 

1艇を小学生はふつう20人で漕ぎます。

艇に乗り込み、2人一組で1本のオールを持ちました。

そして、水の中にオールをつけようとするのですが、最初はオールの重さと波の力に負けて、なかなか自由に扱うことができません。

 

 

「うわっ!」「あいたたっ!」

頭の上をオールが通り過ぎると、元に戻せません。

 

「入水は45度で!」

指導員の先生の檄が飛びます。

 

少し上手になったところで、漁港の外に出ていきました。

 

 

ふう、やっとひと休みです。

「きついけど、けっこうおもしろい」

 

 

スイスイ進むようになりました。

涼しい風が、艇の中を吹き抜けていきます。

 

子どもたちの1泊2日の宿泊研修も、これで終わりです。

きっと、この夏の忘れられない思い出になることでしょう。

 


波戸岬宿泊訓練

2013-07-30 | 日記

7月30日(火)

 

昔なら「林間学校」とでも言うのでしょうか。

昭和時代の小説を読むと、海岸の宿泊施設に泊まり、午前中は勉強、午後は海水浴といった場面が出てきたりします。

 

 

今は、夏の宿泊訓練。

佐賀県の公立小学校では、5年生で少年自然の家に宿泊し、山や海の自然を生かした体験型のプログラムを組んで、仲間づくりや、集団の規律の中で生活できる資質を養う、といった内容で実施するところが多いようです。

 

 

朝9時前に、波戸岬着いた子どもたちは、まず、入所式を行いました。

さすが日頃から鍛えられている5年生。実行委員の子どもたちを中心に、自主的に式を行うことができています。

 

最初のプログラムは「ウォークラリー」です。

 

 

元気に出発‼

1時間30分から2時間で戻ってくるコースです。24か所のチェックポイントを周ります。

 

 

グループごとに3分間の間隔を開けて出発です。グループごとにまとまって行動します。

「行ってきま~す‼」

 

 

波戸岬少年自然の家は、名護屋城と波戸岬の中間地点にあります。ここから、名護屋城内の桃山天下市前を折り返し、数々の史跡の中を歩くここならではのコースです。

 

 

神社に着きました。

クイズを解いて、さあ、また出発です。

 

 

名護屋の町中で、別のグループとすれ違いました。

実は、1組と2組は逆回りになっていました。

 

 

スイスイ先に進もうとする2組と、問題をていねいに考え答えてから周ろうとする1組。

よしあしでなく、それぞれのカラーが出ていて面白いなあと思いました。

 

桃山天下市の前です。

ジャンケンで勝った人だけおみくじを引き、出た点数の合計が、グループの得点になります。

 

 

名護屋城本丸の広場では、案内板や石板に記載されている文章を読み取って、5つの歴史問題に答えました。

 

 

速いグループは1時間30分足らず、ていねいなグループは3時間をかけて、約5kmのアップダウンの大きなコースを完歩しました。

汗だくになりながら、みんな頑張りました‼

 

自然の家に戻って、涼しいクーラーの効いた部屋で昼食です。

 

 

活動をひとつやり終え、お腹もいっぱいになって、すっかりリラックスしました。

 

14時30分。

野外炊飯の準備が始まりました。

まき係の子どもたちです。

 

 

なたを大きく振り降ろさないこと、左手に軍手を2枚重ね万一のけがを防ぐこと、大中小3種類の大きさのまきを作って火力の調節をしやすくすること。

所員のお兄さんに安全なまき割りの方法を習いました。

 

まき係は、火の当番もします。

先生たちの力を借りないで、上手に火を起こせました。

 

 

材料係の子どもたちは、カレーの材料をどんどん切っていきます。

このグループは、玉ねぎの芯を利用してバラバラにならないように切り目を入れ、最後に一気にみじん切りになる切り方を学んで挑戦していました。みんな、いろんなことを学びます。

 

 

「できたぞ‼」

美味しそうなカレーの香りが、あっちからもこっちからも漂ってきました。

 

 

早くできたグループから、

「いただきます‼」

 

 

「おいしかったよ!」

どうです、この満足そうな顔。

 

 

美味しくいただいた後は、みんなでお片付けもがんばりました!

 

 

来た時よりも、2倍はきれいにすることができたと思います。

 

 

これから先の様子は、また明日、報告します。

お楽しみに‼

 

 

 


ゴーヤが実っています!

2013-07-27 | 日記

7月27日(土)

 

工事の状況を見に、学校に行きました。

すると・・・!!

 

 

4年生ががんばって育てていたゴーヤが、こんなに見事に実っていました!!

 

 

5月にまいた種が大きく育ち、6月11日に深底のプランターへと移し替えていました。

そして、6月24日。お花のボランティアの坂本さんや、教頭先生、池田先生、用務員の浦元さんなどの協力で、立派な棚を作っていただいていました。

 

 

2週間前の7月14日。

 

 

ずいぶん葉も茂り・・・

 

 

雌花の根元が、こんなにふくらんできていたのです。

 

そして、今では、

 

 

こんなに見事に成長しました!!

 

これから、どんどん収穫の時を迎えます。

4年生の皆さん、登校日が楽しみですね!!

 

 

そうそう、工事の状況です。

 

 

グラウンドは、周囲の側溝の工事が始まっていました。

よく見ると、グラウンドの中に、等間隔に棒がさしてありました。

 

 

体育館前の工事です。

ここも、側溝と出入口が工事中。白壁もきれいに仕上げられていました。

盆明けの8月16日から、体育館用駐車場として、使える予定です。

 

 

夏の暑さに負けず、3年生の育てたヒマワリやホウセンカが、しっかりと咲いていましたよ!

 


森信三先生の教え

2013-07-26 | 日記

7月26日(金)

 

今朝は、久しぶりに雨が降り、少しだけさっぱりとした気分になりました。

しかし、PM2.5や熱中症の予報は、いずれも高い「危険」な数値を示しています。

子どもたちは、元気に過ごしているでしょうか?

 

夏休み、私は自分に宿題を2つ出しています。

ひとつは、大志小学校区のことを知っておくために、できるだけ校区内を歩いてまわること。

もうひとつは、大志小学校に縁のある人物のことについて調べたり、著作物を読んだりすること。

 

そして、自分の宿題を、少しだけでも皆さんに紹介したいと思います。

 

今日は、大志小が長松小や第一中と一緒に取り組んでいる「立腰教育」の教えのもとになっている、森信三先生のことについてです。

 

 

森信三先生は、1896(明治29)年9月23日、愛知県生まれ。

1992(平成4)年11月21日にご逝去されるまで、96年の生涯を全うされています。

 

1923年(大正12)年、京都帝国大学哲学科に入学。当時の哲学者として第一人者だった西田幾多郎先生に師事されました。

卒業後も大学院に残りながら、天王寺師範学校(現大阪教育大学)の講師を務めます。

大学で、研究者として、また教師として、生きる道が始まりました。

 

1939(昭和14)年、満州建国大学に呼ばれ、大陸へと渡られます。

45~50歳という働き盛りの年を、第二次世界大戦の最中の満州で過ごされ、1946(昭和21)年に日本へ帰国されました。

帰国して見る日本の荒廃ぶりに、敗戦の悲哀を痛感し、日本の復興は家庭教育しかないと考え、その教えを説いてまわられます。

 

1953(昭和28)年、神戸大学教育学部教授として迎えられ、1960(昭和35)年退官。

1975(昭和50)年、「実践人の家」を設立し、78歳にして自らの目指す生き方を日々実践していかれました。

 

森信三先生の教えの中から、私たちに身近なものを、いくつか紹介します。

 

 ◇しつけの三原則◇

(一) 朝のあいさつをする子に。
    それには先ず親の方からさそい水を出す。

(二) 「ハイ」とはっきり返事のできる子に。
    それには母親が、主人に呼ばれたら必ず「ハイ」と返事をすること。

(三) 席を立ったら必ずイスを入れ、
    ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に。

 

 

◇学校・職場再建の三原則◇

 

時を守り、場を浄め、礼を正す。
これ現実界における再建の三大原理にして、いかなる時・処にも当てはまるべし。

 

 

◇立腰教育◇

 

つねに腰骨をシャンと立てること
これ人間の根性の入る極秘伝なり。

人間は心身相即的存在ゆえ、
性根を確かなものにしようと思えば、
まず躰から押さえてかからねばならぬ。
それゆえ二六時中、「腰骨を立てる」以外に、
真に主体的な人間になるキメ手はない。

「腰骨を立てる」ことは、
エネルギーの不尽の源泉を貯えることである。
この一事をわが子にしつけ得たら、
親としてわが子への最大の贈り物といってよい。

一、腰骨を立て
二、アゴを引き
三、つねに下腹の力を抜かぬこと


同時にこの第三が守れたら、
ある意味では達人の境といえよう。

 

 

森信三先生の人生哲学のもとになったのは、10代の頃の彼の生き方や出会いではないかと思います。

 

11歳の時、祖父より、頼山陽「立志の詩」を教えられます。

14歳の時、高等小学校を卒業しますが、貧乏だったため中学へと進めず、母校の給仕として働きながら学問を続けます。

この時期に、腰骨を立てて座ることや、下座業(人の嫌がるような仕事を進んですること)を実践し、仏教への関心も強くなりました。

15歳で代用教員として働くこととなり、半年後には師範学校へ通い始め、19歳で正式に小学校の先生として採用されます。

その後、22歳で高等師範で英語を学びながら、東洋哲学やペスタロッチの教育哲学にも傾倒し、26歳で京都大学へと進むことになるのです。

 

略歴からは、この程度しか分かりません。

 

今で言う小・中学生の頃の森信三少年が、どのようなことを考え、何が彼をこのようなひたむきに生きる青年へと成長させたのか、もう少し詳しく勉強したいと思っています。

 

 

 

 

 


子ども座禅会

2013-07-24 | 日記

7月24日(水)

 

西寺町は、その名のとおり、唐津藩時代からたくさんのお寺が並ぶ町。

その中の一つ、長得寺で、「子ども座禅会」が開かれました。

 

朝9時過ぎ。お寺に着くと、40名ほどの子どもたちが集まっていました。そのほとんどは、大志小の子どもたち。

住職さんから、今日一日大切にする5つの約束などのお話がありました。

 

 

お経を読むことにも挑戦しました。

読んだのは「般若心経」。

 

300文字足らずの中に、大乗仏教の神髄が集約されている、最もポピュラーなお経です。

論語などと同じで、意味が分かる分からないという前に、こうした昔から伝わる有名な文章にふれる、声に出して読むということは、とても大切なことだと思います。

 

 

住職さんと一緒に練習した後、子どもたちは、元気に声を出して読みました。

「羯諦羯諦(ぎゃーていぎゃーてい)」のところが「Go!Go!」という意味だったということも、初めて知って、私もとっても勉強になりました。

 

途中、何度か休憩時間があり、持参したお茶でしっかり給水しました。

 

いよいよ座禅です。

座禅用の丸い座布団の上に、足を組んで座ります。

 

 

「学校で習う座り方、『ちょこ・ぺた・ぴん』といっしょだよ」

「じょうずに座れたと思ったら、体を左右に振って、ここが中心と感じるところで止まりましょう」

 

 

自分の体を感じながら、だんだんいい姿勢がとれるようになってきました。

手をおへその前で組み、たまごの形を作りました。

 

さあ、座禅の開始です。

 

 

涼しい風が吹き抜けていきます。

蝉の鳴き声も聞こえます。

心の中に、いろんな気持ちがわいてきます。

 

体の中心がうまく取れていなかったのか、右側に傾いている感じが強くなってきて、少し肩が重くなってきました。

少し戻そうか、でも、動いたら「ピシッ!」と叩かれるのだろうか・・・。

いやいや何も考えないようにしなければ・・・と思っているうちに、「やめ」の合図がありました。

 

最初の座禅は、5分間だったそうです。

10分以上もしていた感じがしました。

心を無にするって、なかなか難しいものですね。

 

午前中の最後は、相知のお寺の住職さんから、紙芝居とお話がありました。

紙芝居は、「いのちのまつり おかげさま」(草場一壽:作、平安座資尚:絵)でした。

 

 

「ありがとう」「おかげさま」の心を教えていただきました。

座禅を組んで、心静かになったあとだけに、お話がしっかりと心にしみた感じがしました。

 

お昼のカレーライスを子どもたちと一緒にいただきました。おいしかった‼

私自身、初めての座禅。

もっと一緒に体験したかったので残念でしたが、午後の予定があったのでお寺を後にしました。

 

子どもたちは、午後からもゲームや廊下拭き競争などで楽しい時間を過ごし、あと2回、座禅をしたそうです。

 

真夏の暑い一日、エアコンの効いた部屋から出て、自然の風が吹き抜けるお寺で、心静かな時間を体験をすることができた子どもたち。

きっと、すてきな夏休みの思い出のひとつとなったことでしょう。