12月31日(木)
今年も残すところ1時間あまりとなりました。
私の印象深い月別のワンショットを紹介しながら、今年4月から12月をふり返ります。
4月、始業式終了後の6年生。
最上級生になり少しうきうきしていた気分の子どもたちに、最上級生としての心構えを説いている場面です。
初日のこの厳しさが、その後のピリッと引き締まった6年生の姿につながったのです。
5月、新入生を迎える会。
この1年間の中で、最も笑顔の素晴らしい1枚です。
勝ち負けにこだわらず、みんなで心から楽しみあえたひとときでした。
6月、算数の授業時間。
ホワイトボードを使って、グループの考えを発表し、学級のみんなで考え合っている場面です。
1時間の授業を、子どもたちがしっかり学び深める45分間にするために、「ひとりで」「グループで」「みんなで」という学びのステージを設定して、各学級で取り組みを進めていった時期でした。
7月、休み時間。
体積の勉強をした2年生の子どもたちが、100ml(ミリリットル)や1 l(リットル)などの水の量を、廊下に置かれた体験コーナーで実際に量っている場面です。
単位は体で感じとることが大事。
それを、授業の発展として、好きなだけ繰り返し体験できる場を設けているところが素晴らしいですね。
8月、平和集会。
今年から、運動会が9月に移ったことで、6年生の長崎修学旅行が6月になりました。
そのおかげで、平和をテーマにした学習の成果を発表する場を、この平和集会に合わせることができるようになったのです。
プレゼンの作成から発表まで全て、自分たちの力でやり遂げた6年生でした。
9月、虫とりに夢中になる1年生。
9月と言えばもちろん運動会なのですが、ここではあえて、このワンショットを選びました。
町の中に住んでいる大志小の子どもたちが決定的に不足していることが「自然体験」です。
それだけに、学校で行っている、生活科や理科の授業、飼育や園芸の委員会、一人一鉢などは、これからも大事にしていきたいと考えている授業や活動のひとつです。
10月、佐小国研。
大志小学校に県内各地区代表の授業者が集まり、全ての教室を公開した研究大会が行われました。
本校の先生たちにとって、優れた授業者との交流は大きな刺激になるとともに、大志小が頑張っていることを多くの方々から認めていただいたことで、自信にもつながった大会となりました。
11月、唐津市児童生徒音楽祭出場。
大志小では、2年に一度出場の機会が回ってくるこの音楽祭に、3,4年生全員で出場することを決めています。
つまり、子どもたちは必ず一度この舞台を踏む、これも大きな経験となるのです。
「これまで歌を歌うところを見たことのなかったわが子が、『♪ゆか~いに~ある~け~ば~』と口ずさんで帰ってきたんですよ」
という、あるお母さんの話を聞いて、山下都代子先生をお招きして3年間続けてきたこの合唱指導の取り組みは間違えていなかった、と本当に嬉しくなりました。
12月、西の浜クリーン大作戦。
毎月1回の清掃活動を続けてこられている「西の浜をきれいにしゅう会」の皆さんと合同で、冷たい小雨まじりの朝にもかかわらず、30名以上が参加して行われました。
私は、教育とは、子どもが社会の中で人とかかわりながら生きていく力を身に付けること、そして、人のため、社会のためになる生き方をしようという心を育てることのためにあると思っています。
それだけに、学校の授業や行事ばかりでなく、学校教育の外側にあるこうしたボランティア活動や、地域の行事などに積極的に参加することは子どもの成長にとってとても大事だし、そのことをこれからも強く呼びかけていくつもりです。
こうやって今年1年をふり返ることで、また来年やりたいこと、やらなければならないことがいろいろと見えてきて、新しい年が訪れることが楽しみになってました。
皆さんは、どのように今年1年をふり返られましたか。
そして、新しい年にどのような希望を抱かれるでしょうか。
まもなく訪れる新しい年が、皆さんにとって、そして大志小学校の全ての子どもたちにとって、よい1年となりますように。