湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ストラヴィンスキー:デュオ・コンチェルタント

2018年10月10日 | ストラヴィンスキー
オークレール(Vn)ジョワ(P)(meloclassic)1967/4/10フランス放送LIVE・CD

これは録音は貧弱だが演奏はハマっている。協奏的に古典的にやるのではなくあくまで現代曲の1曲目として、かつ聴けるように楽しく弾いている。もともと楽しくやるソリストではないと思うけれど、ライヴということもあるのだろう。なかなかわかりにくくも感じる同曲の魅力を引き出している。
Comments (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルトーク:ラプソディ第1番

2018年10月10日 | Weblog
オークレール(Vn)アンブロシーニ(P)(meloclassic)1960/9/23パリ放送スタジオ録音・CD

オークレールには向いた曲かもしれない。民族的な荒々しさの中にストラヴィンスキーを思わせる抒情的なフレーズが挟まれるなど分裂的な楽曲を、ちゃんと切り替えて巧みに弾きあげている。荒っぽい奏者ゆえ人によってはちゃんと弾いてくれと思うかもしれないが、独特の世界を形作っている。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ

2018年10月10日 | ラヴェル
オークレール(Vn)ボヌー(P)(meloclassic)1958/11/25パリ放送スタジオ録音・CD

荒い。音にならない音が多い。音色もあまり好きではないが、ただ硬質なのではなく、それ以外のテクニックで音に艶を付けていくのは独特だ。セッション録音とは思えないガチャガチャしたところもありラヴェルやアメリカのブルースにはとうてい聴こえないものの、ただ激しさを楽しむ向きには向いているかもしれない。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」

2018年10月07日 | ストラヴィンスキー
クリュイタンス指揮ORTF(ORTF,ina)19 56/1/30・CD

瑞々しい指揮でシャンシャンしたオケの響きを綺麗に響かせ聴かせてゆく。このオケらしく速いテンポの不規則なリズムは完全に乱れてしまうが、そこを除けばこの年代にしてはかなり美しい演奏で、クリュイタンスの棒はものすごく上手いとは言えまいが、力と技術で押し切るスタイルではないぶん、ストラヴィンスキーをリムスキーよりドビュッシー寄りに聴かせることができている。響き重視の向きはまあまあの印象を受けるだろう。生臭さゼロ、でも現代的な冷たさはない。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番

2018年10月04日 | ヴォーン・ウィリアムズ
○ハンドレー指揮王立リヴァプール・フィル(EMI)1986・CD

ヴォーン・ウィリアムズの今や最高傑作の扱いになる交響曲である(また作曲直後にもヴォーン・ウィリアムズに期待される絶美が、酸鼻を極める戦争直後に提示されたことで演奏されまくった)。しかし「タリス」「田園交響曲」と同じ世界を描きながらブラスの多用、立体的な書法による多彩な響きの晩年様式によるもので(裏腹にあけすけすぎて、かつての室内楽的な密やかさ、絶望の果の諦念は影を潜める…暗い6番ですら然り)余りのわかりやすさに首を傾げる向きもあるかもしれない。勢いだけだとそうなってしまうし、録音が古いとメリットが薄まる。同時代指揮者のものはそういうわけで曲を味わうには不向きで、では現代のものならヴォーン・ウィリアムズの人によっては疑問を提示するオーケストレーションを掌握したうえで、多少ロマンティックであればしっくりくるだろう。ロイヤル・フィル系の明るく透明な音ならこの美しい田園風景をしっかり耳に焼き付けることができる。そのスケール感、晩年様式の特長を明瞭に抉り出す高音ブラスのあけすけな発声(たまたまそういうオケなのかもしれないけど)、ハンドレー盤はかなり期待に応えることができている。特に三楽章は浅薄に落ちず、歌いあげられており心揺さぶられる。野の花とのカップリングだが、明暗を行き来する野の花よりもこちらのほうがハンドレー向きらしい。機会があればぜひ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本体サイト終了のお知らせ

2018年10月01日 | Weblog
以下、このブログの本体となる「20世紀ウラ・クラシック!」ですが、
旧サイト
2019/3をもちましてジオシティーズが閉鎖となるのに伴い閉鎖となります(新しいアドレスも同じ)。

コンテンツの7割はブログへ移植していますが、音声などブログで取り扱えないものや型式があわないものは無くなるかもしれません。型式というのは、最初は作曲年月(和暦)順に曲と演奏記録紹介、プラスして歴史的出来事の記載をしておりまして、それは移植していません。その他演奏家や作曲家紹介、画像など、演目単位のブログには移せないので、消える可能性が高いです。別の目的で使っているさくらの方に移植するかもしれませんが、閲覧可否は不明です。

2000年初頭からですか。長らくご利用いただきありがとうございました。ブログを引き続きよろしくおねがいします。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする