湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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猫の子供たち

2007年08月31日 | Weblog
キャットウォークしながらつら書きしているわけですが、ありていにいって、まぁ質の悪いクラヲタ(クラシックマニア用語で「クラシック音楽おたく」のこと。自虐的に利用され、彼ら(我等)の間でしか通用しない)なら誰でも知ってるあの古参bbs(表向廃止)の思い出である。ネットでは滅多に目にしなくなった名だが、びっくりするようなところで目にすることがあった。うーん、と思い出してしまった。

無知なのは自明な自分であるが特につとめて無知であろうと振舞っていた場である。ネットがまだ強い奇臭をはなっていた時期で、世界が狭かったいっぽう、プロモーションの場として金払いのいいヲタのサークルにリーチしやすく手っ取り早い安価な所とみなされていたこともあり、プロのけっこう有名な人も関係したりしていた。荒れた時期もあったようだがよく覚えていない。既に自分の場を持っていて、常駐が必要だったわけではないので・・・たまにあほな初心者的質問をして、変な議論に曲げられない率直な情報を貰っていたくらいである。

だがまあ、けっきょく「匿名掲示板」なのである。子供の暴言が頻発しだし、ヲタの中でもセグメントが細かく分かれ互いに閉鎖的になり、かなりの常駐者が離れたのち、末期は登録制という「名目」をもっていたが時すでに遅し、内容的には既に枯れていた。そのころ出入りを始めた者は幸いである、誰にも怒られず、そのかわり誰からも情報を貰えない、ただ「独壇場」を作れたのだから。私は滅多に書かなかったが、余りに情報量が減り堂々巡りの惨状を目にして、いっそ吹っ掛け、予定調和にキレて登録抹消してもらった(といってもたんに登録自己紹介と発言を消してもらっただけであるが)。パソ通の時代から覗いていた場所の末裔だし、最後っ屁のつもりだったが、屁の香りも消えぬままbbs自体が消滅するという状況にはいささか驚いた。

その名をほんとに目にしなくなったなあ、という思いがあっただけにちょっと「懐かしくはないが」びっくりしたので、挿話にあげてみた。ベトコン終楽章のフラジオの話は、私のたくさんあるどっかの場に一応情報を挙げているので、まあ、ちょっと調べればわかる話なんだけど、興味のあるかたはキャットウォークしてってみれば見つかるかもね。

情報には信頼関係か、対価が必要である。信頼関係を築かずに且つ対価を支払わない者は無言で自分の労をとるべし。

なんて、ほんとたいしたこと調べたわけじゃないけどねえ。
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9 Comments

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フラジオ (けん)
2007-09-01 09:07:01
まぁあそこにはフラジオの意味すら知らない人がいてびっくりしたわけで、議論以前だったね。
まさかあんな大事まで発展するとは訳がわからんかったぜ。
実際の話は同じ主題を低音と高音で何度も繰り返すわけで、ちょっとした色気を出したかったと言うたわいもないことなんだけどねぇ。
そう言う事がどうも理解できない金剛頭が多いってところか。
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金剛頭 (おか)
2007-09-01 10:44:47
懐かしい名前を使ってみますがw「金剛頭」言い得て妙です。末期は参加者の自己顕示もしくは自己防衛の意識が強すぎて、人からものを教えてもらうことに極度に抵抗感を持ち、上から目線で教えろと迫る感じがよくありました。年齢層が偏って上がった面もあったなあと。

殆ど知らない曲でしたが(まあバックオケとして弾いたことはあったんですが)言われて聴いて譜面を突き合わせてなるほど、と。メニューインがやはり所詮若かったんだなあと「全部実音」を驚きをもって聞いてみたり、クライスラーはやっぱり標準演奏なんだなあと思ってみたり(この曲のマニアにとってはほんとにそうみたいですね)。けんさんが言ってたのはクライスラーのやっていたやり方でしたね。あの調でヴァイオリンだとかなり無理のある運指にせざるをえず、殆どの譜面に運指が書いてある(シュナイダーハンの噛んだ原典版は例外ですが原譜に運指書いてあるなんて近年、専門演奏家がのしてきて後のことですしね)。これすらも誰も言わなかったのが不思議でした。ちょっと調べればわかるのに・・・「教えて君」というか「教えて様」というかんじが厭でした。
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クライスラー (けん)
2007-09-01 11:19:42
この曲はオイストラフ+クリュイタンス+フランス国立放送局管弦楽団が好きだ。
クライスラーのカデンツァは実に節度があって曲調を乱さない。
クレメルみたいな訳が分からん奴にはベートーヴェンを弾いて欲しくないってのもあるけどね。
クレメルはどっかサーカスにでも入って曲芸としてのヴァイオリン弾きでもやれやっていつも思っている。
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バッハの無伴奏 (けん)
2007-09-01 11:34:27
大時代的と言われようがグリュミオーが好き。
もちろんクレメルなんて論外w
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趣味趣向 (管理人)
2007-09-01 11:58:42
ひさしぶりに猫関連の別のかたのブログを見に行ったら相変わらず頭でっかち。まるでひと昔前に流行った「と学会」の(それ自身ではなく)「追随者」の論調みたいな半端な論文体で面白くなく・・・しかもちっとも「音楽のこと」を書いていない。音楽論を書いてるつもりだろうが音楽ブログ論から結局ブログ論、ネット論に落ちていき、単なる素人科学という頭の遊び、ガチガチの論理学でしかなくなっている。そういうかたに音楽を「論評」してほしくないなあ、と思いました。

音楽に真剣に向き合うということは何も楽器を弾く人間だけに求められるものではない。真剣さのない単なるシニカルな客観論であったり、音楽外のものを指向するものであったら、それは音楽にとって「何の価値もない文字列」です。自分の言葉で自分が調べ聴き感じたことを「自分の言葉」で「まず」書くのです。切り口は印象感想でも楽曲分析でも演奏論でも音楽史でも何でもいい。話はそれからだ。

そのブログ中に趣味趣向の陳列としての音楽ブログを暗喩批判する部分があり、おおいに反論したかったのですが、べつに相手にすることもないかとほうっておきました。自己否定していることに気がついていないのか?

私は無伴奏はシゲティ派ですがほんとうの理想はありません。自分が一人で譜面から読み取ったものを表現するためのもの、それがソロ曲であり、読み取ったものに完全に合致する演奏なぞないのですね。グリュミオーは私は嫌いではないなあ、くらいで・・・クレーメルは奏法の革命であの右手、運弓には影響されましたが、音は余り好きではない、しかし・・・ソヴィエト現代をやるとハマるのですね。ソヴィエトが求めた音だったのかもしれません。オイストラフは案外不遇の人だったんだなあとも思います。やはりライヴの人ですし、そうするとどうしても残された記録にはムラが出てしまいがち。スタジオ録音には恵まれていないです。
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クレーメル (けん)
2007-09-01 12:26:20
クレメルではなくクレーメルの方が正しいようだね。
彼の音は楽器のせいもあるかもしれないがとにかく硬いと言うか耳障り。
演奏スタイルももっと旋律を美しく弾けばいいのにと思うこと多し。
馬鹿力奏者は新作で良いと思うよ。
ストラが耐え切れなくて悲鳴を上げている。
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名前には意味がない (管理人)
2007-09-01 12:40:43
「寄生獣」でしたっけ?w
日本語表記なんて正確に再現するのは無理な話、記号にしかなりえない、伝わればいいのではないかと思います。売文屋はそれじゃまずいですけど。チェリビダッケをずっとチェルビダッケと書いていて、指摘され直しましたが、別に伝わればいいじゃん、と思いました。失礼だと思うなら原語表記しないと。第三者がナニを言う~です。

クレーメルは金属質ですね確かに。金属弦なのではないかと思うくらい(音量的なことと演奏環境、弦への負担を考えじっさい実演で金属弦を使うかたは多いですが)。あの弓使いでよくあの正確で強い音が出るなあと思うのですが・・・流派的には伝統のうえにいるはずなのに、全く違うかんじがします。現代音楽をやるべき人なんでしょうね。新作楽器でもいいかどうかは、本人の触感が馴染むかどうかの問題でもあるので
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まだいるのかな? (けん)
2007-09-01 18:03:51
自分はとても重要な事をやっているのだと思ってしまっている勘違いは。
まるで自分がいないとクラシック音楽は滅びてしまう、なんて人たちが結構多かったね。
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確かに滅びるかも (管理人)
2007-09-01 20:22:34
私も滅びる派だったのですが別に滅びるのが運命なら滅びるまでのことで、守るのは金も労もつぎ込まない貧乏ネット市民じゃなくて真剣に音楽を「やっている」人たちとそれを「具体的に」支援している人々です。

ホールでエチケットのビラ配ったりとか正気の沙汰とは。そのビラに次回演奏会と曲目紹介書いてあげたほうがよほどオケのためになる。

ジャズマニアとかぶってる部分も大きいサークルだったですが、ジャズなんてとうの昔に「自分が最高の演奏を知っているというだけでまるで自分が演ったように自慢する輩」と評論家が自嘲する世界になってました。
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