湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」

2017年01月28日 | Weblog
ブリス(SP)マルティノン指揮ORTF(ina,parlophone/icon,warner)1972/1/3パリ・シャンゼリゼ劇場live・CD

全曲版。ファリャの管弦楽の色彩、ソプラノを入れることも含め独特な創意のみられる曲(ただ全体としてはそれほど先進的には感じないのだが、、、)。落ち着き払った出だしに「いつものマルティノン節か、30分もつのか?」と思うが、モノラル期より録音してきた曲だけあって、テンポこそ前のめりにならないものの心地よいリズム感、透明感ある色彩により構築された音楽は、組曲に採り入れられた部分で耳が切り替わってしまう戸惑いはあるものの、まさに「BGM」にふさわしい心地よさ。終盤になってちょっとライヴ的な雑味がある気はするが、マルティノンは「律する心」が強く乱れることを許さない。派手にぶちまけるような表現もそれほど粘りはなく軽い突進でそのまま終わり。乱暴なブラヴォが散発、といった感じで感興を呼ぶような雰囲気はない。
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2 Comments

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マルティノン節 (サンセバスチャン)
2017-01-28 19:42:24
マルティノン節というのは、批判的に使ってみえるのですね。マルティノンは結構、一貫性がないように思いますけど。
名前を伏せて、マルティノンと答えられる人はいるのでしょうか。ウィーンでの悲愴は劇烈な演奏でしたが行ったどうしたのでしょう。
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Re:マルティノン節 (r_o_k)
2017-01-28 20:29:38
これは友人とも話していたのですがいわゆる「客観的でつまらないマルティノン」というのは晩年と言ってもいい時期、70年代のフランス物を念頭においていますが、いずれもフランス国立オケ相手のもので、日本でのマーラー(映像)などは別物ですよね。曲によるのでしょうが、シカゴでの演奏にも激烈なものはあったようにおもいます。
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