ヘフリガー(T)メリマン(Msp)クレツキ指揮ORTF(ina配信)1964/5/7放送live
比較的良好なステレオ。マーラー歌いとしてヨッフム盤では同じタッグで取り組んだヘフリガーとメリマンの余裕安定の歌唱に対し、クレツキは交響的でダイナミックな指揮でオケを盛り上げる。これは交響曲的演奏であり連作歌曲集的な繋ぎ合わせ感、あくまでバックオケとしての薄い響きのアンサンブルという観点はない。ちょっと音色が一本調子で中間楽章のニュアンス(アイロニカルな色とでも言おう)に欠けるところがあり、音楽の起伏のわりにすんなり聞けてしまう点は長大な告別でも変わらない。静かな終わり方の曲なのでブラヴォも後から少しずつ増える感じだが、これらがあくまでソリストに向けてのものであることはかんじとれ、クレツキもこの弱いオケをよく引っ張ったのに、と思うところもある。マーラーをやるにしてはやはりちょっと弱い、音色的にも。
比較的良好なステレオ。マーラー歌いとしてヨッフム盤では同じタッグで取り組んだヘフリガーとメリマンの余裕安定の歌唱に対し、クレツキは交響的でダイナミックな指揮でオケを盛り上げる。これは交響曲的演奏であり連作歌曲集的な繋ぎ合わせ感、あくまでバックオケとしての薄い響きのアンサンブルという観点はない。ちょっと音色が一本調子で中間楽章のニュアンス(アイロニカルな色とでも言おう)に欠けるところがあり、音楽の起伏のわりにすんなり聞けてしまう点は長大な告別でも変わらない。静かな終わり方の曲なのでブラヴォも後から少しずつ増える感じだが、これらがあくまでソリストに向けてのものであることはかんじとれ、クレツキもこの弱いオケをよく引っ張ったのに、と思うところもある。マーラーをやるにしてはやはりちょっと弱い、音色的にも。