○リヒテル(P)(MSC)1962/1/4LIVE・CD
印象派的でも幻想的でも典雅でもないが、独特の間と純粋な響きに貫かれたとても美しく印象的な演奏。リヒテルにしては感情的と感じる人は多いと思う。演奏時期の問題だろう。ラテン系ピアニストのドライさもなくロマン派ピアニストのうねるような揺れからも遠く隔絶して、ロシアン・ピアニズムの伝統なども完全に無視した、これはやはりドビュッシー以外の何者でもない。フランソワなどに飽きた向きにはかなり新鮮。○。
印象派的でも幻想的でも典雅でもないが、独特の間と純粋な響きに貫かれたとても美しく印象的な演奏。リヒテルにしては感情的と感じる人は多いと思う。演奏時期の問題だろう。ラテン系ピアニストのドライさもなくロマン派ピアニストのうねるような揺れからも遠く隔絶して、ロシアン・ピアニズムの伝統なども完全に無視した、これはやはりドビュッシー以外の何者でもない。フランソワなどに飽きた向きにはかなり新鮮。○。