バルビローリ指揮ハレ管弦楽団(pye/Dutton他)1956/6/21・CD
LP時代の名盤で永らくPYEレーベルの事情によりお蔵だったが今では各レーベルが盤にしている。ステレオ初期で良い音とも言えない音源だが、ダットンなど少しデジタルな加工が音を硬くしている感もある。LPとは少し違うイメージだ。バルビローリの慈しむような弦楽器の扱い(弦楽器だけ注力してあとは木管がソロをきれいにやれば、法悦的なディーリアスはできあがってしまう)が音色にまで及んでいることを、きちんと聴くには復刻状態も重要な要素だ。この曲は前時代的なロマン派で和声的な特徴も少なく、メロディ一本槍。そこがバルビローリ向きだ。メロディだけでもディーリアスであるところがまた、おもしろいところではある。
LP時代の名盤で永らくPYEレーベルの事情によりお蔵だったが今では各レーベルが盤にしている。ステレオ初期で良い音とも言えない音源だが、ダットンなど少しデジタルな加工が音を硬くしている感もある。LPとは少し違うイメージだ。バルビローリの慈しむような弦楽器の扱い(弦楽器だけ注力してあとは木管がソロをきれいにやれば、法悦的なディーリアスはできあがってしまう)が音色にまで及んでいることを、きちんと聴くには復刻状態も重要な要素だ。この曲は前時代的なロマン派で和声的な特徴も少なく、メロディ一本槍。そこがバルビローリ向きだ。メロディだけでもディーリアスであるところがまた、おもしろいところではある。