湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ブラームス:交響曲第2番

2018年11月01日 | Weblog
クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル(mphil)1956/10/13・CD

録音は良くないモノラル。しかし晩年クナの構築的で整った演奏ぶりを楽しめる。四楽章を除きテンポを揺らしたりはしない。細かく揺らしたりすることはなく、カイルベルトをなめらかにしたような、ああ、こういうブラームスをやったのか、と改めて感じさせる。もちろんワルターなどとは異質の引いたところのある演奏だが、オケに緊張感を持たせ弛緩を許さない。この頃のこのオケではチェリ時代にくらべ綻びは随所に出てしまうけれど、大人の味わいをかんじた。
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バロー:ひとりの死者への捧げ物(Offrande à une ombre)

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)1957/3・CD

この曲はほぼパレーのこの録音でしか知られず、YouTubeにはこれが上がっている(法的には知らない)。演奏時間10`32なので、共有サイトに上がっている時間の大幅に違うものはわからないが。バローの映画音楽的な側面、気宇壮大で前衛的な響きも含まれるが聴きにくいと感じる要素は少ない、円熟した才気を感じさせる。ステレオでよかったというか、さすがに50年代録音なので古びてはいるが楽しめる。いや、深刻な曲でもある。パレーにしてはじっくり時間をとって周到に表現する部分もみられる。バローへのアプローチということではロザンタールより理知的だと思うが。
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フローラン・シュミット:サロメの悲劇

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)CD

これがまったく艶めかしくない。フローランの妖しくうねる音楽がサッパリして、純粋に音の面白さや先鋭さを耳に届けてくれる。ある意味聴きやすいのだ。ロマン派音楽でもこのやり方をしてあんまりに思い入れのない演奏としてしばしば退けられる人でもあるが、フローランがロマンティックな性向を記号や書き込みではなくちゃんと譜面にしてあるのが功を奏しているようだ。面白くはないがこの曲を嫌いな向きには向いている。パレーはバレエ音楽には向かない気もする。
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ペンデレツキ:交響曲第2番「クリスマスシンフォニー」

2018年11月01日 | Weblog
作曲家指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア(warner)2017/1/9-10・CD

陰鬱というか天地が大きく揺れ動きあらゆる悪魔が地の底から湧いてきて、それをえんえん30分以上の単一楽章で聞かされる感じ。いや、手法はともかく聴きやすさでいうと現代音楽でもないのでマーラーが聴けるなら、こういう心持の時にしっくりくるかもしれないが、少々飽きた。クリスマスだから救い主が生まれるかと思ったら音楽は最後も暗かった。演奏は達者。
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ミュンシュNYPの山人ライヴ、小型DAP逍遥、「モード」

2018年11月01日 | Weblog
ミュンシュがニューヨーク・フィルハーモニックを振った1948/12/19ライヴ(RCA録音の前日)、pristineが復刻しているコンプリートと称する配信音源を確認したら何故かカサドシュとのダンディ「フランスの山人交響曲」他が抜けている。2000年lys復刻当時この曲は対象外だった。vol12、日本尼で買う。

posted at 20:12:06

pristineも存在を知らない訳はなく少し書いているが、RCAの音源レストアをとったのだろう。単純な曲で録音状態に左右されないと思い興味がわいた。同時代いくらでも凄腕がいた中でのカサドシュにはあんま期待してない。

posted at 20:14:14

個人輸入盤は久しく買っておらず大抵べらぼうな手数料がかかる。ギリギリ許せる価格帯なので買った。ちな危険を顧みなければWEB配信で聴けそう(YouTubeにはない)

posted at 20:15:22

昼にdapを再生しっぱなしにしてたらアンリオとのRCA録音が流れたのでした。それがきっかけ。

posted at 20:16:44

使ってなかったvectureのdap。アマレビ凄く高くてびっくり。バッテリは強くpanaの超古機種d-snap後継としてスピーカやFM、録音があるのも期待だったものの、重い!蓋なしsdスロで防水じゃない、スピーカはスマホ並非力、FMアンテナ不可欠、bluetooth自動接続非対応、うっかりフォーマットの罠(泣)。 https://pic.twitter.com/vkme37B0vG

で、この金欠に小型百円dapでも探すかと思って、逡巡して、けっか金欠なのにSHANLING ハイレゾ音源対応M0 一万五千円弱…不安要素散見されるが、こいつら(creativeの2機種、真ん中は不具合でろくに使えず、右のstoneは割と売れたスピーカ内蔵)匹敵する小型となると、、スピーカ無いが軽さに期待。 https://pic.twitter.com/f1zlS1zbqG

今の耳ではハイレゾは識別できないと数値で出てるのだよ爆

posted at 13:36:56

フォルダツリー管理が可能なのも買いの点だったが、曲順のソートが(登録したファイル名の命名基準の混乱により)ばらばら。こまる。

posted at 15:07:10

#nowplaying YouTube: モードジャズとは何か https://youtu.be/RDM0wvrevVI

きくちなるよしさんの猿でもわかるモード。猿な私は実際ジャズをモードがどうこう聞かないので理論上のことを言われてもすぐ忘れる。コメ欄見るとジャズ衰退の理由がわかる。クラシックでモードとか言い出すやつ(旋法ですな)ジャズヲタなので無視しがち。ドリアンはドーリア旋法。

posted at 23:29:27

#nowplaying YouTube: 『ドラえもんのうた』12音音楽版 https://youtu.be/Ef7d5sU209o

旋法ときてすぐセリーを探す猿だった。これ打ち込みじゃないのか。リズムなど自由だし少しポピュラーぽくかんじたけど、冒頭伴奏のアルペジオはまるでナンカロウで、緩急変化はもうアイヴズなので素晴らしい。アイヴズも音列試みてたのだ。

posted at 23:39:59
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超小型ハイレゾ対応DAP、SHANLING M0を使ってみる

2018年11月01日 | Weblog
dap来る。m0をエントリー機とか書いてる人いるけど中国語のサイトからドライバやファームウェアDLし(中国語のファイル名)インスト&アップデートするなんてエントリー機のするこっちゃない。ただ、すでに本体最新バージョンにはなってた。輸入元サイトにちゃんとあるのかな。

posted at 20:31:13

あとUSB type-cだった!初。ケーブルもう一本買っておこう。

posted at 20:39:15

たしかに小さい。これをBluetoothで聴くのはわけがわからないか。有線で、ヘッドホンの付属品のように持ち歩くのが良いかもしれない。音もflacにはしているが圧縮音源特有のゴツゴツがなく、鼓膜を突く割れ音がなくストレスフリー。耳に良さそう。無論慣れや好みでもあるから万人に当てはまるかは別。 https://pic.twitter.com/W885J59DRU

ただM0、小さすぎて画面情報量が少なすぎる。フォルダ名で分類してるので、この機種ではファイル自体の名前やタグは表示するが、そこまでのツリーのフォルダが頭しか見えない。放り込む形を工夫しなければならない。クラシックは必要な情報が多いのだ。

posted at 00:04:31

この形と大きさはd-snap初期のキューブ型SDプレイヤーを思い出させる。個人的に思い入れがある(落としてなくしたが)落とすの怖いから有線フォンで。クリップ(別売り)も使わないだろう。

posted at 00:07:56

flac圧縮音源をきく。原盤起因の環境ノイズなどが強調されてきつい!廉価盤特有の高音ノイズもそのまま再現されている、これは予想外だった。悪名高いイコライザー機能でクラシックを選ぶ。高音カットにより多少聴きやすくなった。原音も良し悪し。

posted at 09:10:58

今の所
・優秀録音は無圧縮もしくは可逆圧縮で
・それ以外は不可逆圧縮で十分
かなあ。下手に音を良くすると雑音や消えるべき響きまで聴こえる人はいそう。耳がよくないわたしでさえ改めてそう思う。聴力というより耳の傾向。

posted at 10:10:26
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ルーセル:へ調の組曲

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)CD

リリカルな曲だがパレーは健康的な力感があり、ごり押しでない響きの良さが光る。フランス系の音作りゆえそういうことになるが、オケがフランスオケだとまた違ったろう。心に何も残らないが曲がそういう曲なのである。
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ルーセル:バレエ音楽「くもの饗宴」

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)CD

廉価盤は左に高音ノイズが入り、モノラルのうえ環境雑音の多い録音状態に加えて聴きづらい。だが演奏内容はよい。即物主義的というか無物主義的というような、速度変化や表情記号すら無視する勢いのスピード勝負のパレー、これもリズミカルではないけれどルーセルの代表作である親しみやすさ含め耳なじみは非常に良い。トスカニーニがやったらこういう演奏になったかもしれない。いや色彩感や音の澄みやかな彫刻はパレーのものだろう。それに加えてスピードがあるとこの単純性が清々しい気さえする。個人的にはかなり気に入った演奏であり、録音状態がほんとに惜しまれる。
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