湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

フランツ・シュミット:交響曲第4番

2010年08月31日 | ドイツ・オーストリア
○メスト指揮LPO(EMI)CD

若々しい演奏ぶりで楽しめる。暗い背景をもった曲だがいささか意識的な構成をとりすぎていて、その計算が情緒的な内容と相容れないように感じる。ウィーンのオケを想定して書かれているだけにその音色や表現に頼った部分もあって、マーラー的ないしブラームス的な美観は他のニュートラルなオケでは地味で引き立たないものに収束してしまうが、ここでは突き放したようにはつらつとして進むのがかえって、曲の出自を意識させずにただ音の流れを楽しませることに集中させてよい。オケの上手さにも指揮者の適性にもよるだろう。○。
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ルーセル:シンフォニエッタ

2010年08月31日 | フランス
○エヴラール指揮パリ女性管弦楽団(malibran)1956放送・CD

時代なりの良好な音。女性による室内楽団ということで名をはせているが、現代においては珍しいことではないものの、当時は珍しかったことだろう。楽団としての求心力はまったくひけをとらず、編成の薄さからくる特有の音響のブレはあれど、客観的に整えられた音楽は聴きづらいものではない。2楽章がなかなかに聴かせる。○。
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