私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」

2014-10-10 20:48:48 | 映画(さ行)

2009年度作品。日本映画。
「チーム・バチスタの栄光」に続く、竹内結子&阿部寛共演によるミステリー第2弾。大学病院内で渦巻く収賄疑惑に、窓際医師と切れ者厚労省役人の凸凹コンビが挑む!
監督は中村義洋。
出演は阿部寛、武内結子




前作を見ない中での観賞だが、それでも充分に内容を追える展開となっている。
一応ミステリというくくりになろう。
実際ミステリ的な盛り上がりもあるし、エンタテイメントらしく、盛り上がりに富んでいる。

だが本作はどちらかと言うと、救命救急にスポットを当てることに焦点は絞られているように見えた。


救命救急についての知識は詳しくないのだが、現実はなかなか大変だなということを見せつけられ、大変勉強になる。

急患が重なれば断らねばならないし、場合によっては、救命すべきか、それとも救命をやめてほかの患者に集中すべきか、などの選択が迫られる。
しかも経済効果が薄いから、予算も配分されない。
それを抜きにしても仕事はハード。

よっぽどの意志がなければこれは続くものではないだろう。


その中でジェネラルと称される医師を演じる堺雅人の存在感が光っていた。
救命救急のために情熱を注ぎ、しきりに現場で戦い続ける彼の存在はあまりに輝いていた。
つうか、格好良すぎだろ、って叫びたくなる。
これぞ男が惚れる男ってやつだ。

それだけにドクターヘリが病院に飛んでくる最後の場面は、彼の思いが報われただけに感動することができた。


そのほかの俳優たちも光っている。
武内結子や阿部寛、羽田美智子も雰囲気良く演じていた。



ともあれ、いろいろなことを考えさせられるし、エンタテイメントとしても楽しめるし、人物も良い。
いろいろなことを思うことができる一級の娯楽作品だった。

評価:★★★★★(満点は★★★★★)

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