私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「ステキな金縛り」

2011-11-03 20:26:01 | 映画(さ行)

2010年度作品。日本映画。
弁護士の宝生エミは、裁判を任されても失敗ばかり。ラストチャンスとして与えられた仕事は、妻殺しの容疑で捕まった矢部五郎の弁護だった。矢部は「犯行時間は、旅館で落ち武者の幽霊にのしかかられ、金縛りにあっていた」という。その旅館を訪ねたエミは、更科六兵衛という落ち武者の幽霊に遭遇し、裁判で矢野のアリバイを証言してくれるよう依頼する。六兵衛は証言台に立つことを承知するが、六兵衛は誰にでも見えるわけではなく…。(ステキな金縛り - goo 映画より)
監督は三谷幸喜。
出演は深津絵理、西田敏行ら。




三谷作品ということで、当然笑えるコメディを期待して見に行ったわけだが、これまでの三谷作品の中では少し弱いかな、と感じる。
個人的には「THE有頂天ホテル」とか「ラヂオの時間」とかの方が好みだ。

中身の弱さを感じた理由は、典型的なホラ話ってのが大きいのかな、って気がする。
幽霊を裁判の証人に呼び寄せるという設定からして、いかにもハッタリの利いたホラ話だ。
そういう話は決して嫌いじゃないのだけど、その設定のために、以前の三谷作品より物語と、僕との間に距離ができてしまったかな、という気もしなくはない。
要するところ、僕の趣味の問題だ。1

だが、いくら三谷作品の中で弱いと言っても、そこは彼もプロ。それなりに楽しい作品に仕上がっているのだ。
中井貴一が犬と戯れるシーンや、タクシー運転手のシーンなど、笑ってしまったポイントはいくつもある。
そういう点、映画としては及第点である。

僕的には、期待ほどではなかったのだけど、笑いはあり、最後はほろりとさせられ、よくできた娯楽映画に仕上がっている。
なかなか楽しい作品だなと思った次第だ。

評価:★★★(満点は★★★★★)



製作者・出演者の関連作品感想
・三谷幸喜監督作
 「THE 有頂天ホテル」
 「ザ・マジックアワー」
・深津絵里出演作
 「悪人」
 「女の子ものがたり」
 「ザ・マジックアワー」
 「博士の愛した数式」
・西田敏行出演作
 「THE 有頂天ホテル」
 「ザ・マジックアワー」
 「憑神」

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