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2011年度作品。イギリス=フランス=ドイツ映画。
東西冷戦下、英国諜報部<サーカス>のリーダーのコントロールは、幹部の中にソ連の<もぐら>がいるという疑いを持ち、ある指令を出す。しかし作戦は失敗し、コントロールは責任を取って右腕のスマイリーと共に組織を去った。その後、引退したスマイリーのもとに組織内の裏切り者を捜せという極秘命令が下る。スマイリーは秘かに、残った4人の幹部の中から<もぐら>を捜す。しかし、それは自分の辛い過去とも向き合う事だった。
監督は「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン。
出演はゲイリー・オールドマン、コリン・ファースら。
雰囲気はいいが、複雑だ。
それが「裏切りのサーカス」に対するトータルの感想である。
実際、物語は結構入り組んでいる。
1970年代、ソ連のスパイがイギリスの諜報局“サーカス”の幹部の中に潜んでいるとの情報が入る。諜報員たちはそれが誰なのかを突き止める。
簡単にまとめるなら、そういうことだ。
覚えるべき登場人物は10人以下である。
しかし彼らの関係や、それぞれの状況を整理しながら、映像とストーリーを追っていくのは、なかなか大変な作業だった。
外国人で顔と名前が一致しにくいこともあり、途中でちゃんと筋が追えているか怪しくなってくる。
結局アホな僕は映画に入り込めず、おかげでネガティブな印象が残った。
どうにも残念なことである。
しかしサスペンスタッチの雰囲気は悪くない。
映画全体のトーンは静かなものだが、それによって緊張感が張りつめていて、好ましい。
ゲイリー・オールドマンもかなり老け役ながら、貫禄のある元諜報員を演じている。
いい部分はなかなかに良い。
僕個人の趣味からははずれるけれど、映画の世界自体はじんわりと心に残る作品である。
評価:★★(満点は★★★★★)
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