茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

食わず嫌いはもったいない

2019-08-19 10:24:22 | 読書・映画
昨日は茶々子に早朝から起こされ、6時前には朝のあれこれが終わってしまいました。
半ばやけになってwowowをつけたら、おもしろい映画に遭遇。
茶々子さんのいう「早起きは三文の得」ってことでしょうか?

『響ーHIBIKIー』
昨年公開の映画で、欅坂46の平手友梨奈主演で話題にはなっていたけれど、興行的には失敗した爆死映画です。
全く興味も関心も期待もなかったのですが、これ、脇役が豪華なんですよね。
まったくオーラのない小汚い小栗旬とか、人を食ったようなニヤニヤ笑いの柳楽優弥とか、いらいらさせるのなら天下一の北村有起哉と野間口徹。
美しい北川恵子にアヤカ・ウイルソン(美幼女が美少女に成長していました)、吉田栄作と高島政伸。
山村紅葉もちょこっとですが出てきます。
こういうなかなか癖のある芸達者な面々を脇に従えて、ドーンと主役を張ってるのが平手友梨奈。
彼女のイメージって、どっか壊れていてあぶなっかしそうな感じだったのですが、この映画の主人公はまさに嵌り役。
小説を書く才能はあるけれど、一般常識なんかに縛られず、自分を曲げたり偽ったりできない少女。
暴力的で破壊的ではあるけれど、やさしさや純粋さや素直さも内に秘めた不思議な少女。
決して演技がうまいわけではないけれど、映画の真ん中にうまく嵌っているのです。
その圧倒的センターにとび蹴りをくわされる北村有起哉とか、パイプ椅子で殴られる柳楽優弥とか、ちょっと待って!の演出なんですが、その鉄拳制裁によって腐っていた二人がちゃんと自分の作家としての生き方を見つめなおしていくわけです。
作家を父に持つ凛夏(アヤカ・ウイルソン)との関係も、平手打ちの応酬の中で深まるし、乱暴狼藉は、響のコミュニケーション・アイテム。
ことばを操る作家なのになんでだよという冷静な突っ込みはもっともです。
でも、ことばを武器に操る腐った作家やひとりよがりの卵には、ことばよりも痛烈な一撃で目を覚まさせることも必要なのでしょう。
この映画って、響という主人公と関わっていった人々が、それぞれに影響を受けていく物語ですが、そのなかで響自身も少しずつ変わっています。
かわっていく響が、どんな新しい物語を紡ぎだしていくのかはわかりませんが、妙に軽いラストシーンは嫌いではありません。

活字の世界が舞台で、万人受けする映画ではないし、「欅坂でしょ?」と最初からスル―されちゃったようですが、おもしろい映画でした。
チャンスがあれば、観てみてください。




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