茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

寺山修司博物館

2021-04-26 13:03:00 | 美術館・博物館
三沢空港から無料バス・ぐるっとに乗り、三沢観光が始まりました。
この「ぐるっと」、だいたいの見学時間を盛りこんで時刻表が組んであるらしく、観光の足として、なかなか役に立ってくれました。
まず、出かけたのが、こちら、寺山修司博物館です。
寺山修司さんといえば、短歌やエッセーから前衛演劇まで、マルチな才能に恵まれた芸術家といった印象でしょうか?
戯曲は何本か読んだことがあるのですが、その言葉の美しさとは裏腹の、毒々しいまでのエログロにはついていけないなあと思ったものです。

さて、その寺山修司博物館は、三沢市の小川原湖(おがはらこ)を望む、三沢市市民の森公園内にあります。
ほぼ四半世紀たった博物館は、老朽化が進んでいますが、その個性的でアバンギャルドな外観は、いかにも寺山修司といった趣きがあります。

左半分が常設展示室。右半分が、事務所や企画展、物販や休憩スペースになっています。
打ちっぱなしのコンクリートの外壁には、寺山作品のレリーフが嵌め込まれていて、ものすごく、前衛っぽい雰囲気です。
常設展示室の部分は円形でテントを思わせるドーム型の明かり取りのある屋根を載せています。

こちらの外壁には、大きなピエロの仮面。
右半分の猥雑なイメージと比べると、すっきりした印象。
常設展示室には、寺山修司の遺品が展示されていますが、その展示方法がまた、ユニークなのです。

まず、中央の大きなドームの明かり取りの下に、劇団天井桟敷の舞台が繰り広げられています。
この、祝祭が行われている舞台の下に、寺山修司の遺品が収められた机が並んでいます。

この、古めかしい机の上には、スタンドと、懐中電灯が置かれています。
(この机にはラジオも置いてあります。)
この机の引き出しの中に遺品が入っていて、それを懐中電灯をつけて見ていくのですが…

なんと、懐中電灯がスイッチになっていて、その遺品と関連する映像が机の上に映写され、音楽やインタビュー音声などが流れてくるという趣向なのです。

この引き出しの中には、カルメン・マキの「時には母のない子のように」のレコードや「さよならの城」の詩画集がはいってました。

開けて、懐中電灯をつけると、机の上に、歌詞とイメージ映像が投影され、カルメン・マキさんの歌声が流れてきました。
な、懐かしすぎる。
ひとつひとつの机の引き出しをじっくり見ようとしたら、時間はいくらあっても足りません。
円形のテントの中には、マルチな才人だった寺山ワールドがいっばいに広がっていました。
さて、博物館の裏手には、雑木林を縫って散歩道ができています。

歌碑が道案内をしてくれます。
野鳥の囀りを聞きながら、春を告げる花を眺めながら、15分くらいの散歩道です。

この道は、どこに続く?

正面に、小河原湖の風景が広がっていました。
そこから左に折れてぐるっと歩くと、眼下には小田内沼が見えてきます。


しじみ漁の船がみえます。
この、沼を見下ろ展望台には、平成元年に建てられた文学碑があります。

本の形をした文学碑には、短歌が刻まれています。

君のため一つの声とわれならん失ひし日を歌わんために
一粒の向日葵の種まきしのみに荒野をわれ処女地と呼びき
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや


歌碑の前には、ビクターの犬?

こんなフキの葉っぱも群生していて、なんだか、コロポックルが隠れていそうな雰囲気。
この周囲は、自然観察のトラッキングルートにもなっているようです。

たっぷり1時間見学し、さあ、次はどこだ?
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なぜ、ここにいるのか?

2021-04-25 19:07:00 | お気楽生活
今、帰りの便を待ちながら、青森の三沢空港にいます。
なんでそんなところに?ですが、失効するマイルがもったいないなと思っていたら、ものすごく少ないマイルでミステリーフライトができるという企画があって、それに乗っかっちゃったという次第です。
候補地は他に、函館と名古屋ともう一箇所くらいあって、「この中なら、多分、三沢だよね」と言っていたら、三沢でした。
三沢なんて、大昔、甲子園を沸かせた太田幸司投手が三沢高校出身だったことくらいしか知りません。
でも、調べてみたら、三沢基地があって、航空関連の施設があることや、寺山修司の出身地で、ユニークな博物館もあるというので、ちょっと行ってもいいかな?と思ったわけです。
朝出て夜帰る弾丸ツアーには、ちょうどいいくらいの規模の町だろうとあたりをつけ、無料のコミュニティーバスに乗り倒し、時間があったら、八戸にも行こうと大雑把な計画だけたて、お小遣い2万円の旅行に出できたわけです。
計画を立てたときは、まだマンボウも出されておらず、もともとゴールデン・ウイークは大人しくする予定だったので、その前にちょっと遊んでくるね、くらいの軽い気持ちでした。
まさか、緊急事態宣言の初日になるとは、ね。

もうすぐ搭乗が始まります。
旅の記録は、Wi-Fiが繋がるところで書こうと思います。
結構、楽しめました。


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静かな朝

2021-04-25 06:50:00 | お気楽生活
緊急事態宣言発令初日の日曜日。
まだ、朝早いこともあり、駅も電車もガラガラです。
車窓から見える町も、まだ、活動前といった雰囲気です。
私の地元は、今度追加される蔓延防止対象地域からも外れたままで、正直言って、なんで?です。
対象地域とは複数の路線の電車でつながっていて、ゴールデン・ウイークの穴場?
よくわかりませんが、対象地域外というのを大義名文に、人から見たら不要不急かもしれない移動中です。
先週の映画同様、感染対策は万全です。
行ってきます。

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残念です

2021-04-24 17:43:00 | 舞台・コンサート

もう、私の好きだった「モーツァルト」じゃないから、見ない。

つもりでした。
でも、やっぱり誘惑に勝てず、なんとか先行予約でチケットが取れたので、新しい「モーツァルト」を本当に心待ちにしていました。
 
なのに。
 
結局、今回の緊急事態宣言で、劇場はクローズ。
チケットは、払い戻し対象です。
これで、何回目の払い戻しかな?
 
「モーツァルト」は、1ヶ月弱の公演は打てたし、パンフレットやグッズも多分ネットで買えそうだけど、これからスタートするはずだった舞台は、また、中止になったりするのかな?
悲しいというか、悔しいというか。
今回中止になる公演は、できることなら、無観客でライブ配信して欲しいと思っています。
海外の作品だから、権利とか大変なんだろうけど、前回の緊急事態宣言のときの経験があるから、全く無理ではないはず。
と、思うんだけどなあ。
とにかく残念です。
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ミーナの行進

2021-04-20 17:38:00 | 読書・映画
仕事で読んだ一節が気になって、そこから知らなかった本に出会うのは、楽しい。
もう、はるか昔のことだけど、受験勉強中、問題文の続きが読みたくなって、その本を手にする、という経験を何度かしたことがある。
私は、一度お気に入りの作者を見つけると、どんどん読み進むタイプなので、あまり作品の出てい新人より、ある程度作品がたまっている中堅どころにぶつかるのが、いちばんありがたい。
で、小川洋子さん。
名前は知っているけど、読んでいなかった作家。

この「ミーナの行進」の舞台は、1972〜1973年の芦屋。
主人公は、中学1年生。
だから、ここに出てくる川端康成の自殺も、ミュンヘン・オリンピックの男子バレーボールの金メダルも、黒い9月の惨劇も、ジャコビニ流星群も、みんな知ってる。
というか、主人公とほぼ同じ感覚で受け止めておりました。
ああ、どハマりです。
なんと、2時間ちょっとで読み終え、懐かしさでいっばいになり、ユーミンの「ジャコビニ彗星の日」を口ずさんでいました。
記憶の扉を開いてくれた、一冊です。


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Blue/ブルー

2021-04-17 22:25:00 | 読書・映画
今日は、早起きして、川崎で映画を観てきました。

朝一番の「名探偵コナン」がちょうど始まった後だったので、がらんとしています。
ちょっと拍子抜けですが、大混雑を避けるための朝一番なので、狙い通りです。
パンフレットも並ばず買えました。
あ、観たのは「コナン」ではありません。
浜辺美波ちゃんが出ているので、観たい気持ちはありますが、きっとロングランするだろうから、いろいろ落ち着いてからにしようと思います。
(でも、売り切れると困るので、パンフレットは、買いました)
で、川崎まで来たのは、この映画のためです。

松山ケンイチ主演の「Blue/ブルー」です。
近所のシネコンではやらないので、プチ遠征です。
東京は論外、横浜だとお昼からの上映で、コナンで混雑するのが見えているので、朝早い上映がある川崎にしました。
マスクは二重、水筒、クレベリン持参。
終演後は寄り道せずにさっさと帰宅。
でも、そこまでした価値はあったと思える映画でした。
決して派手じゃないけど、じわっと心にしみいるような、そんなタイプの映画です。
松山ケンイチ演じる瓜田が、とにかくいいのです。
努力家で、技術はしっかりしてるのに、実戦では全く勝てない。
いろんな感情を心に秘めて、いつも穏やかな微笑みの仮面を被っている温和な性格のボクサー役。
嫉妬も怒りも悲しみも、全て押し殺していた瓜田が、たった一度だけ本音を吐き出すシーンの静かさがよかった。
どんなに努力しても報われない。
自分には才能がないとわかっていても、好きだから諦められなくて、必死にしがみついて生きている。
そんな無様とも言える姿がカッコいいし、そして、本当に強い人間なんだと思えてくる。
ブルーとは、ボクシングでは、挑戦者を意味する色なんだそうです。
挑戦者であり続けるためには、無駄になるかもしれない努力を続けなくてはならない。
挑戦者であることの厳しさと、挑戦者でいられる幸福。
瓜田だけじゃなく、東出昌大演じる小川も、柄本時生演じる楢崎も、みんな努力は報われない。
だけど、ラストの二人の走り続ける姿に、長靴で静かにシャドー・ボクシングを続ける瓜田の姿に、なんかいいなと思った。
これからも、挑戦者として生きていく諦めの悪い男たちのカッコ悪いかっこよさ。
きっと、一般受けはしない映画だけど、好きです。
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お誕生日おめでとう

2021-04-17 20:31:00 | 茶々
茶々子は昨日、16歳のお誕生日でした。
お誕生日、おめでとう!

16歳と1日目の茶々子さんです。
冬の間不安定だったお尻も、最近はちゃんと自律できるようになってきました。
食欲も、わんちゅーる効果で食いつきが良くなりました。
最近、お散歩に連れ出すと、勢いよく走り出したり、公園をぐるっと一回りしたり、元気が戻ってきたかなと思うことがよくあります。
もちろん、老化に伴うあれやこれやからは逃れられないし、できていたことができなかったりもするけれど、長生きして欲しいと思います。
お誕生日のムースケーキだよ。
(今日は、半分だけだよ)

なかなか「待て」ができなくて、がっついてます。

でも、こんなにがっついて食べてるんだもん。
いいよね。

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意味なくね?

2021-04-17 12:06:00 | お気楽生活
わーい!快速だ^_^と、喜んだ。
しかし、待てよ?

そ、この駅から終点までは、各駅停車なのです。
それなのに、快速だなんて。
なんだか、虚しいぞ。

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四月も半分過ぎました

2021-04-17 11:41:00 | お気楽生活
旅行から帰ってきて、すぐまた、働き始めました。
昨年度と同じ職場です。
かなり大がかりな異動があり、今年はさすがにぼやっとしてはいられないかな?です。

元気に過ごしていますが、さすがに疲れて、更新が滞っていました。
茶々子ともども元気ですので、ご安心ください。

しかし、4月になったとたん、なんだか肌寒い日が増えました。
3月の方が、暖かだったんじゃないかと感じるくらいです。

コロナは相変わらず。
我が家も職場も「まんぼう」の指定からは外れています。
しかし、職場の脇を流れる川の、橋の向こうは横浜です。
どうなんだろう?これ。
とにかく、感染防止対策は万全にしたいと思います。

皆様も、どうか、お気をつけて!
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