茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

ミーナの行進

2021-04-20 17:38:00 | 読書・映画
仕事で読んだ一節が気になって、そこから知らなかった本に出会うのは、楽しい。
もう、はるか昔のことだけど、受験勉強中、問題文の続きが読みたくなって、その本を手にする、という経験を何度かしたことがある。
私は、一度お気に入りの作者を見つけると、どんどん読み進むタイプなので、あまり作品の出てい新人より、ある程度作品がたまっている中堅どころにぶつかるのが、いちばんありがたい。
で、小川洋子さん。
名前は知っているけど、読んでいなかった作家。

この「ミーナの行進」の舞台は、1972〜1973年の芦屋。
主人公は、中学1年生。
だから、ここに出てくる川端康成の自殺も、ミュンヘン・オリンピックの男子バレーボールの金メダルも、黒い9月の惨劇も、ジャコビニ流星群も、みんな知ってる。
というか、主人公とほぼ同じ感覚で受け止めておりました。
ああ、どハマりです。
なんと、2時間ちょっとで読み終え、懐かしさでいっばいになり、ユーミンの「ジャコビニ彗星の日」を口ずさんでいました。
記憶の扉を開いてくれた、一冊です。


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