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差別なき世、劇に託し/HIV人権沖縄 東京で来月上演

2007年08月30日 | スクラップ
2007年8月30日(木) 夕刊 5面





 「私たちは認め合い、許し合い、助け合って生きていく」。那覇市の首里公民館大ホールに、力強い声が響いた。舞台の上では中学生や高校生、大学生が手を取り合って、「共に生きよう」とのメッセージを叫ぶ。

 HIV人権ネットワーク沖縄(比嘉正央代表理事)の中学から大学生までのメンバー四十人は、九月二十二日に東京都小平市で開かれる「人権フォーラム2007」(主催・同実行委員会、HIV人権ネットワーク沖縄)で上演する創作劇「光の扉を開けて」のけいこに熱を入れている。(又吉嘉例)

 フォーラムの副題は「沖縄ハンセン病のこと エイズのこと 共に生きるということ」。踊りや歌、演劇を通して差別や偏見を乗り越えようと二〇〇三年以来開催され、今年で五回目。

 メンバーが今回演じる劇は、HIVに感染した女子高生「めぐ」が、ハンセン病患者だった「おばぁ」と出会い、差別を乗り越えて生きている「おばぁ」に勇気づけられるという、実話を題材にした人間ドラマ。

 今月十八日午後、同公民館であったけいこには約二十人が参加した。舞台で喜怒哀楽をぶつけ合う学生たちの表情は真剣そのもの。ハンセン病の小学生を演じる石嶺中三年の長嶺辰紀君(14)は「自分がもし迫害を受けたら、どんな自分になるんだろう、と考えながらやっている」と静かに語った。

 「実際に自分に子供がいると考えて」「本当に石が当たれば、もっと痛いよね」。教育ボランティア団体「ISSE教育協会」の演劇指導員、神崎英敏さんと田村八穂子さんから細かい指導が飛ぶ。休憩中もシーンごとに集まり、演じ方を話し合う。

 ヒロイン「めぐ」役の琉球大一年、漆田みなみさん(19)は「メッセージを伝える劇だから、自己満足にならないことが一番大切」と強調。「相手の気持ちをどれだけ真剣に受け止めて、自分の気持ちを心から伝えられるかを表現する。会場のお客さんも含め、みんなでいいものをつくりたい」と意気込んでいた。



沖縄タイムス
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